まず大寝坊から始まり、飛び起きたまではよかったが、あまりの寒さにびっくりしたところで本日がスタート。
許された時間もまぁアレなので、近場をサクッと走る……つもりだったが、四郎号の赴くままに任せていると知らぬ間に高速に乗ってしまい、気づけば阪和道を最南下したすさみにいた。
いや~、びっくりしちゃった。
ここまで来たらせっかくなので、紀伊半島最南端界隈をサクッと流してみることとする。まずはR42を東進……しようと思ったら、葉桜ながらギリ見られる桜発見。
その後はするすると快調に進む。
串本の街なかにさしかかり、「潮岬コッチ!→」の看板に従って県道41号線に入れば、遠くに灯台も見えるというものだ。
やがて見えてきました、かれこれ10数年ぶりの潮岬タワー。
目の前には望楼の芝生。
大昔はここで何度かテント張って寝たなぁ。今は有料だか期間限定だかになったとか。
ついでに本州最南端を覗いてみる。
歩きながら思った。「結局、また水平線見に来てるやん……」
ここで正午のチャイムが高らかに鳴り響いたし、気を取り直して先に進むとしよう。潮岬から行けるところは……くしもと大橋も久しぶりに行ってみる。
まぁ橋じたいはどこといって珍しいところもないのだが、やっぱり天気がいいというだけでヨシ。
本土に戻って串本の街なかに入ったら、そういえば橋杭岩もあったなと思い出した。来た方向とは逆に行けばあるはず……と思って進んだら、あっという間に着いた。というか、前に来たときにはなかった道の駅ができていた。
嬉々として写真を撮っていたら、するするする……とオバアが近づいてくる。
オバア「かっこええねぇ」
bar「ありがとうございます」
かっこいいのは四郎号なのか、ぼくなのか。疑問は尽きないのだが、はっきりしているのはぼくが話しかけやすいキャラだということだな。
平日なのにやけに車が多いがここはカタイことは言わないことにして、おなかがグーグー鳴ってきたので昼めしにしよう。道の駅なんだから何か食えるところはあるだろうと奥にずんずん進んでいくと、別棟に食堂発見。
魅惑ワードが並ぶ橋杭観光センターだが、ここはやはりマグロ一択。
これをこのシチュエーションでいただく贅沢よ。
調べてみると14時過ぎに干潮になるようだったので、岩まで歩いてみたりして腹ごなし。四郎号に戻ってツーリングマップルを見ると、一枚岩もあったので行ってみることとする。R42を元に戻って、
R371に右折。ここからは海を離れ、山の中をぐいぐい進む。
やって来ました20年ぶり近い一枚岩。
ここはあんまり変わってなかったかな。
缶コーヒーを飲みながら一服しつつ再びツーリングマップルを見る。来た道を戻るという方法が最短なのだろうが面白くない。よく見ると、R371を北上したら途中で分岐する県道38号線に「快走ルート」マークがついてるじゃないか。走らない手はない。調べてみたら30分よけいにかかるだけだし。
上り坂では息も絶え絶えに、下りでは恐る恐る進むダンプの後ろにくっついて走った県道38号線は、結論から言うと「ところどころでは確かに『快走ルート』」。途中で何度もある、「この幅の道をダンプが走るのはあかんやろ」区間を除けば。(ダンプは途中の2車線になったところで先を譲ってくれた)
でも久しぶりに山道を走った感はしっかりあって、それはそれでよかった。
県道38号線を南下して紀勢自動車道のすさみICから高速に乗ったら紀の川SAまでビューン。
ここまで来ればもう安心……とはいかない。家に帰るまでがツーリング、だな。
(おしまい)