2年に1度のオツトメ(車検)からようやく戻ってきた我が四郎号。
おかえりー! pic.twitter.com/5H8E81iFTl
— bar (@nishikazerider) February 12, 2024
そして、「春」のお知らせ。
【季節外れの暖かさ続く】
— ウェザーニュース (@wni_jp) February 13, 2024
バレンタインデーの今日も昨日に続いて昼間は全国的に気温が上昇。最高気温が20℃に届くところもあり、4月並みの暖かさです。朝晩との寒暖差に注意が必要です。
関東から九州では花粉の飛散に、北日本や山沿いでは融雪にもお気をつけください。https://t.co/RkNG79qc03 pic.twitter.com/pfpacUIhf6
これはもう走りに行くしかないジャマイカ! と鼻息を荒くしたのはよいのだが、どこに行こうかアテがない。真冬用のネタはあるにはあるが、せっかくの春の陽気なんだからむしろ走りたい。でも、諸事情によりまだ遠出は差し控えたい。そんな揺れ動く乙女のような心で選んだのは、四郎号では久しぶりの南紀方面。
すっかり日が出てから阪和道に乗り、まずは南部(みなべ)へ。2月も半ばに入ってぼちぼち梅も咲いてるんジャマイカ? と勝手に思い込み、まずはみなべICを下りて看板の見えた道の駅 みなべうめ振興館に寄ってトイレ休憩。入り口の小さな枝垂れ梅はほぼ満開、トイレの裏手から見える梅は予想どおりそこそこ咲いていた。こりゃ幸先がいい。
梅林へ行くまでの道端にある梅の木々は3~5分咲きといったところ。
再びみなべICの前を越えて梅林の案内看板にしたがい、「南部梅林」のピンクの幟がズラーッと並んでいる中をぐいぐい進んでいくと、見覚えのある駐車場界隈。
右と左とどっちがいいんだ? と思ったが右のおっちゃんがバイクはここね~と言わんばかりに上手な身振りで誘導するもんだから、な~んとなくそのとおりに止めてしまった。
軽く漂ってくるアンモニアのかほりにふと見たらトイレのすぐ横やん。おまけに電波の悪いラジオががんがん鳴ってるし。とほほ。
駐車場代200円を支払って気を取り直し、オーバーパンツを脱いだりネックウォーマーを外したりして歩く準備を整えたらいざ出発。
ここからは坂道をひたすら(といってものんびり歩いて15分くらい)上っていくノダ。
上り始めて数分しか経っていないところに何やら長蛇の列を発見。
ナンダコレ、と思い、片山農園と書かれた看板を頼りにグーグルで調べてみると作りたての「芋餅」が食べられるとのこと。こんだけ並んでるのは何かワケがあるはず。というか以前はこんな行列ができるようなところではなかったはず……と思いつつとりあえずぼくも行列の最後尾に並んでみた。
「芋餅」とはさつまいもをもち米に混ぜたもので餡をくるんだ、ようするに大福。芋餅でなくとも、昔から作りたては美味いと相場は決まっている。なのに以前はこんな行列ができるようなことはなかったのだから、やっぱり「SNS映え」というやつか?
ちょっぴり前に進んだ途中でおばちゃんが大きなさつまいもをザックザックと切っていくところも見られてそれなりに楽しかった。
ところが、ネットでは「次々と商品は出てくるので並んでいてもそんなに時間はかからない」などと書かれていたにもかかわらず、列の進むスピードが遅すぎる。
20分近く待って、ようやく1m進んだかどうか。このペースで進むとして遠く見えるレジまでの距離から、今からまだ30分以上はゆうに待つ計算になる。
まもなく時刻は11:15。30分がんばったとして11:45……。あちこちで食べられる芋餅一つでそこまでの価値はなしと判断。行列から離脱して上を目指すことにした。後でどっかで買って食べようっと。
ぼくよりもはるかに老齢の方々も上っている中、ぼくもぐんぐん進む。
梅林の入り口までの道中にもたくさんの梅の木があり、ところどころに梅を題材にした歌碑もある。
入り口までの梅は5~7分咲きといったところ。
料金300円を払って梅林の中へ。
まだちょっと早かったかなぁ。個体によっては8分くらい咲いているものもあるにはあったが、全体的には5~6分咲きといった感じ。でも、開いている花と、まだ力を蓄えている蕾とを両方一度に見られるのはこの時期ならではなので、これはこれでアリだ。
最上段では猿まわしも。けっこう盛り上がってたぞ。
売店発見。
芋餅は後に取っておくとして、ここではすぐ目の前に見えているソフトクリーム。
汗をかくほど暑いわけではないが、ソフトクリームを食べようと思うくらいには坂道上りも体があったまっていい運動になった。
簡単な椅子に座ってボケーっとソフトを舐め終わったら坂道を下って四郎号のもとへ帰還。
休日のような騒然とした感じはなく、気温の温かさもあり、まさに春やん! といった風情だったのはよかった。あ、そうそう。片山農園の芋餅のお店でぼくの後ろに並んでいたご夫婦とすれ違い、「やっと買えました」と苦笑いしながら言っていたので、やはりあれから30分以上は待ったことになるな。やめといて正解だった(のか?)。
南部(みなべ)から次の目的地・白浜まではした道で30分ほど。オーバーパンツはリアシートにくくりつけたままにしておくことにした。
県道35号線に出るまでにすぐ道に迷ったが、ほとんど満開の名もなき梅林に出会えたのでヨシとしよう。
短いが快走路の県道35号線で芳養まで。その後県道199号線を経由して田辺からはR42のバイパスで白浜を目指したのである。
(つづく)