rider notes

BC-ZR750C乗りの残しておきたいログ

長州|4.快走県道

県道315号線

 とりあえず朝めしでも食うか、と見えてきたコンビニでおにぎりやら買って駐車場でがっつり食べながらツーリングマップを見てたら、「ところでここはいったいどこだ?」と気になったので、車に乗ってきたお父さんに地名を聞いてみると「おおい」とのこと。

 どこだ? とツーリングマップルを必死になって探してみると、萩からまだほとんど走ってなかった(漢字だと「大井」)。先は長そうだな~、と思いながらページをペロッとめくると、中央あたりに「津和野」の文字。

 「萩・津和野」と並び称され、歴史を感じられる観光地としても有名な津和野。萩城址にも行ったんだから、ついでに津和野城址にも行くか! と、急遽行程変更。ここからだと長門大井駅の南に入って、県道315号線~県道10号線~県道315号線~県道13号線~R315~県道13号線というわかりやすいのかわかりにくいのかもよくわからない順番で走り継げば着きそうだ。時間にして1時間半ほどか。

 ここで娘と孫を連れたオバアから突然話しかけられる。

オバア「どこから来んさったん?」
bar「大阪からですー」
オバア「(娘に)いや~ちょっと、大阪からやって! 萩は初めて?」
bar「もう30年近く昔の若い頃に1回来たことあります」
オバア「あら~、そうなの~。世界遺産にもなってね~」
bar「そっか。世界遺産になったんですよね!」
オバア「そうなんよ~」
bar「あ、そうそう。すみません。長門大井って駅はどこにあります?」

 聞いたら駅はコンビニすぐ裏手の高台にありました。オバアたちにお礼を言って別れ、おにぎりやらをたいらげてからチラッと道を覗いてみると、県道315号線はコンビニのすぐ手前から入るもよう。とりあえず、ま、行ってみるか~と軽~い気持ちで入った県道315号線ですが、車もほとんどおらず、これまた意外と気持ちいい~。そのうち大井川という川に沿いながらの~んびり走ります。

 大井川と分かれてからは一気に山の中に入って行きます。そのうち対向車が来たらギリかなーという道幅になって、そのままぐねぐねに進んでいると、

 なんと、バス停発見。こんな道幅でバスが走ってんのかよ。

「昔なつかしプラモシリーズ」にでもなりそうなバス停にしばし感動。若い頃、こんなバス停のベンチで寝てひと晩過ごしたことが何回もありますが、今はムリ。

 ところでこのバス、こんな山の中でどのくらい便数があるのか気になったので見てみると……

 1日5本……。再び出発すると次のカーブで奇跡的にバスとすれちがいましたぜ。萩バスセンター行きの9:20の分かな。

県道10号線

 そのうち県道10号線らしきところで曲がると、「10号線」らしからぬ、田んぼの中をひたすら走る農道みたいな道。

 これで合ってんのかよと思いながら、30Km/hくらいでゆ~っくりと進むと、この先にはもう何もありません的風情が向こうに見えるところまで来てしまい、戻ることに。

 ツーリングマップルを見ながら、曲がるならこのへんやろ、とテキトーに見当をつけてみたら大正解。県道10号線はちゃんと往復2車線ありました。そんな静かで快適な県道10号線を走るのもわずか。

再び県道315号線

 そのうちまた、このへんやろ、と曲がってみたら県道315号線でした。ここから県道13号線までがこれまた車が一台もいない、静か、路面もキレイの三拍子が揃った快走路!

 むつみというところで県道13号線にぶつかるので、そこからは、「津和野コッチ!」の案内板が出てくるのでひと安心。

県道13号線

 この県道13号線。県道315号線に負けず劣らず爽快! 道の駅・うり坊の郷Katamataを越えてR315に一旦入り、再び県道13号線

  ほんとに道ナンバーのつけ方をもうちょっとわかりやすくしてほしいぞ、と思ってたら、山口・島根県境。ここからは津和野町だそうです。っつか津和野って島根県だったのね。

 相変わらず車のほとんどいない県道13号線をそのまま快調にするするする~。そのうち、な~んとなくですけど「高原」的なムードが出てきたような。

 見えてきた道の駅・津和野温泉なごみの里にイン。

 なんていってもほとんど車もおらず、路面もサイコー。R191じゃなくてこっちの道でも正解だったかも…などと思いながらもあまりに暑くなってきて、時計を見ればここで10時過ぎ。一服しながら中を冷やかしつつ、「ふむふむ…。津和野の名物は『源氏巻』というのか…」などとリサーチ。そして、いよいよこのツーリング2つ目の城攻めに向かったのである。

(つづく)