RIDER NOTES

BC-ZR750C乗りの残しておきたいログ

四国|2.祖谷渓

まんのう町

 白バイさんにビビりながらもR32からR438へ。そのうち、土師川(確か一級河川って看板に書いてたような気がする)と並行するように走ってる。天気はイマイチではあるものの、やっぱり川沿いの道は気持ちいい。川の流れを見ると流れを遡るように走っているので、この道は山へ向かっていることがわかる。

 R438沿いには満濃池があります。町名も「まんのう町」。

 満濃池とは日本最大の灌漑用水地で、あの空海さんが改修したことでも知られてますね。もっとも、空海さんが改修した後も何度も決壊して何度も修理したということなので、ただ「空海」という名前だけが先行してるような気もします。一帯は公園になってるようだったけど、今回は時間もなかったのでカットです。

 満濃池を越えてしばらくすると、R438はだんだん山の中への突入モードになっていきます。

阿波國凸

黒部峡谷コッチ←!」みたいな看板を越えて長いトンネルを出ると、いよいよ徳島県

「うどん県よ、さらば…」と心の中で呟きながら進むとぐいぐい下って徳島道の下をくぐり、吉野川の手前で県道12号線にスイッチ。だってR192って車がやたら多くて全然おもしろくなかったむか~しの記憶があったからである。

 県道12号線ならR192と同じく吉野川に沿ってるし、車はご覧のとおり少ないし、気楽なもんです。そのうちホントに吉野川が竹林のすぐ向こうに迫ってきて、突然ババーン!と見えたところにあった道の駅 三野。

 特に何かある道の駅じゃありませんが、目の前がこんな感じです。

 空がイマイチだし、昨日までの雨で水もすっかり濁っちゃってますが、晴れの日が続いてるとホントにキレイなんですよ。雰囲気は本宮を南に行って熊野川が見えるあたりと似てますね。

 そのあと少しの間吉野川と並行しながら進んで、

祖谷渓

 再びR32と合流して再び南下。JR祖谷口駅を越えて見えてくる橋を左折すると、いよいよ祖谷渓谷へと向かう県道32号線。

 しかし今回のツーリングの山場はまずここで訪れました。なんてったってこの県道32号線、最初のうちはこんな感じのフツーの道だったんですが、

 そのうちこ~んな道がぐねぐねぐねぐね延々延々と続き、

 た~まにこんな集落が出てきて、

 こんなところにも人が住んでいるのか…なんて考えてると、平家落人の里、なんて看板もあったり。時速30Kmが限界のこんな道で次の目標地「かづら橋」まで15Kmとか小さな看板が出てくると、「こんな道をあと15Kmも走るのかよ……あと30分もかかるのかよ……」とほとほと祖谷に、ちがった、イヤになっちゃいます。大昔に来たことはあったから細くてぐねぐねだとはわかってたんだけど。トシとったからかなぁ。

 なんて思ってるところへカーブを抜けると突如として現れるのが、かの有名な「日本一勇気のある小便小僧」。すでに数台の車とそれ以上の客で軽く観光地化してました。

 いろんなツーレポやブログでも登場してるから、ちょっとベタすぎてどうかなと思ったんですが、ここは流れに乗っておこうとボクも止まります。

 小僧様に近づいて下を覗きこむと、こんな感じです。

ヾ( ゚д゚)ノ゛ハァァァァァ・・・・・・・!

 高いところが嫌いではないボクでさえも軽く眩暈を覚える高さ……。小便小僧恐るべし。

 ここでチラッと「このまま引き返しちゃおっかな」とまで心の中でよぎりましたが、「ここまで来たら初志貫徹。不退転の覚悟だ」と自らを奮い立たせて前進。

かづら橋

 そしていよいよかづら橋。突如見えてきただだっ広い駐車場に四郎号と入ります。「こんなとこあったかな~」と思いながら、入ってすぐ左手にバイク置き場があったので止めると、「バイクは1回200円です」という。

 すると、すぐ横に、

 ここは性善説に立脚していることが見てとれます。そんなお土産物屋さんの中を抜けて坂道を下ると、やたら看板がうるさい橋のたもと。

 かづら橋は一方通行なのでいったん横にかかる橋を渡ります。そこから全貌とはいかないけどかづら橋が見えるノダ。

 案内板にしたがって進むと、やっとかづら橋のたもと。

帰路

 第二目標のかづら橋を制覇したところで時計を見ると4時半すぎ。帰りに予定してる徳島港発のフェリーは7時発。んん~。時間的にはギリギリかな~。急げば間に合うけど。

 県道32号線のぐねぐね感にすっかりヤラれてしまったボクは、帰りは途中から県道45号線にしてすぐR32に出る作戦。これが大成功! 32号線とは雲泥の差!

 そして突如現れた茅葺のゲート。

 平家落人の里という雰囲気。急がなくちゃいけないのにこんなところでも写真を撮っちゃうダメなボク。

 大歩危小歩危の渓谷に沿ったR32に入った頃には空に太陽の残照がギリギリ残ってる感じ。

 井川池田ICから徳島道に乗ってバビューンと徳島市街地に戻り、フェリー乗り場に着いたのは出港15分前の6:45。ギリギリセーフ。

 フェリーに乗り込み、客室に入ってようやくひと段落。9時過ぎに和歌山に着いて、あとはのんびり帰りました。

萌え~

 しかし今回のツーリングで一つ疑問に残ったことが2つあります。1つは「うどん県」を標榜するのであれば、車のナンバーも「香川」じゃなくて「うどん」にすればいいのに、ということ。

 もう1つ。それは、行きと帰りに使った南海フェリー。前に使ったときにはいなかったと思うんだけど、どうしてフェリーのマスコットを、

 萌えキャラにしたのでしょうか。このままでは夜も眠れません。

(おしまい)