RIDER NOTES

BC-ZR750C乗りの残しておきたいログ

近江・美濃|2.養老ノ滝

 確かにイットキのように38℃だ40℃だというわけではないにせよ、32~33℃はあろうかという中で腹ペコを抱えるのもけっこうツラい。駅前の隅っこの邪魔にならないところに四郎号を止め、醒井水の宿駅みゆきへと繰り出すぞ。

 平日なだけにさすがに閑散とはしてたけど、駅の真横にあるとなると梅花藻の花の咲く今の季節の休日は人出でえらいことになってるんでしょうな。

 バイキングレストランなんてのもありましたが1人で入るものでもなし。すごすごとフードコートと書かれた方に向かってドアを開けてみると、

 人っ子一人いない、ほんとにこぢんまりとしたフードコートでした。営業してるのかどうかも怪しいような雰囲気の中、何を食べようかな~とカウンターに向かって目に飛び込んできたのが、

 その名も「三成カレー」…。すんげー食いたい…。

bar 「この三成カレー!」

おばちゃん 「はいよ。三成いっちょ!

 「三成いっちょ」なんて言葉を生まれて初めて聞きましたよ。そしてワクワクしながら待つこと10分。

おばちゃん「お待ちどおさまでしたー!」

ド━━━━(゚∀゚)━━━━ン!!

 わけのわからないお方にご説明申し上げると、石田三成の「乱髪天衝脇立」という何と読めばよいのやら見当もつかないような名前の兜をモチーフにしてるわけです。というか見たら一発でわかると思うので(画像は載せちゃうと著作権とかめんどくさそうなので)「石田三成 兜 画像」でググってくださいね。というか、やっぱり滋賀はどこかで石田三成なんだなぁ(ま、大河ドラマ真田丸」での影響もあったと思うけど)。

 無事に三成を征伐した後は、お土産物屋さんコーナーでお土産を物色してゲット。そして、ツーリングマップルを見ながら一人ミーティング。次はどこにするべ…と開けてたページの端っこを見ると「養老ノ滝」があるではないか! 居酒屋じゃないぞ。

 そうと決まれば話は早い。まずはR21で関ヶ原まで行き、そこからR365。そして県道56号線に入ればOK!

 関ヶ原町ということで当たり前ですが、国道沿いにも「小早川秀秋陣地跡」とか「開戦地跡」なんて看板もちらほら。

 それにしてもさすがは岐阜(いつの間にか岐阜突入)。いや~長閑。

 R365からうまいこと県道56号線に乗ったものの県道227号線に入ってしまったのを気づかず、養老ICの前を通り過ぎ、川沿いがずっと続いていたところでどーもアヤシイとようやく気がついたりしつつなんとか元の県道56号線に復帰。養老公園っていう看板が見えたときにはひと安心。

 あとは看板にしたがって行くだけなので大丈夫。

 そうそう! この「山に向かいます」的な道でなくっちゃ! なんてのん気に進んでますが、道は少しずつ細くなっていき、

 しまいにゃ、こんな感じになります。

 何度かのヘアピンをクリアすると駐車場が見えてきます。駐車料金は300円。

(すかすか。平日バンザイ)

 ここまで登ってきてもやっぱり暑いものは暑い! ジャケットを剥ぎ取るように脱いで売店の方へ。ここには「養老サイダー」があるので、キンキンに冷えたサイダーを飲みたい! とは思うものの、やはりここは敬意を表する意味でもまずは滝を拝みに参りましょう。

(滝に向かう途中に望める濃尾平野

 途中から大きく聞こえてくる水の流れる音。否が応でも期待感が膨らむ中、歩を進めると、それは見えてきた。

 なんて言うんでしょうなぁ……どこからか風がヒャァ~~~~~と優し~く吹いてきて、中にかすかに滝からの飛沫を含んで、それはそれは涼しい……。小さな広場のようになっているところにあったベンチに1人座り、滝を眺めながらしばらく風に吹かれてましたよ。マジで今日一番涼しい時間でした……。

 そして、売店に戻ることに。サイダーサイダー! と自らを鼓舞しながらえっちらおっちら階段を上って上に戻った頃にはまた汗だくに……でもこのくらいの方がサイダーがうまいはずだ。

 売店にはお客さんもいなければお店の人もいないという当然といえば当然、しかし奇妙といえば奇妙な状況でなんとかおばちゃんを召喚し、おみやげの瓢箪をゲットしつつ、サイダーもゲット。

 ただ期待に反して「冷えてるといえば冷えてる」状態だったのが惜しまれる逸品でした。しょんぼり。

 かれこれもう3時過ぎ。なにげなくナビってみると家まで2時間半かかるということなので、晩ごはんにちゃんと間に合うにはこのあたりで本日は終了とします。

(嗚呼遙かなる濃尾平野・ふたたび)

 いまだうだる暑さに参りながらも名神京滋バイパス第二京阪近畿道で順調に帰りました。

 岸和田SAについた頃にはもう陽も傾きかけてましたが、それでもむしむし具合は変わらず。家に帰ったら晩ごはん前にシャワーを浴びたのは言うまでもない話だ。

(おしまい)