rider notes

BC-ZR750C乗りの残しておきたいログ

若狭|3.鯖街道

 エンゼルラインの下り口にある信号を右折して県道244号線へ。ほどなくして現れる「若狭梅街道→」の、どでかい看板の前でしばしツーリングマップとにらめっこして思案。梅街道ってのを使えば少しの間のんびりと南下できそうである。R27にそのまま出てしまってはもったいない。

 若狭梅街道って、「若狭広域農道」なんですな。ボクの住んでいるところでいえば「紀ノ川広域農道」みたいなところで、ボクの走った区間はもちろん信号が一つもありませんでした。

 やがて三十三街道と交差するところで梅街道を諦め、JR小浜線をオーバーパスしてR27に合流してからR303へスイッチし、道の駅・若狭熊川宿が見えたので休憩。

 エンゼルラインの通行止め地点や三方五湖レインボーラインの展望台で休んでたのは合計してもせいぜい20分(→帰って写真を整理してたら大正解でした)。計算したら、小浜市内のコンビニを出発してから合計すれば1時間以上走ってたことになる。

 ご丁寧に道の所々にある気温を示す電光掲示板では30度オーバー。走ってたら風はくるけど、それでもヘルメットの中で汗が噴き出してくるし、ここまで走ってくるとへろへろを通り越して、かなりの疲労感が……。

 広い駐車場に止めた四郎号を見ながら、日陰でしばしお茶を飲みつつ休憩。本当はもうちょっと先でお昼ご飯にしようと思ったんですが、時間も時間だし、この疲れ具合を癒すならココしかないと思い、ここでお昼ご飯にすることに。

 道の駅の横にあるお食事処に入ると、かすかに冷房という名の天国。

 ボクが心に決めていた昼めし。それは鯖寿司である。メニューを見ると、「鯖寿司セット」と「焼き鯖寿司セット」。

bar「どこがちゃうの? 焼いてるか焼いてないか、だけ?」

おばちゃん「そうです。でも焼き鯖の方は毎週金曜日に入荷するだけで、今週はあと2セットだけです」

bar「なぬ。んじゃ、その焼き鯖の方で」

 焼き鯖寿司は焼いてるだけあってうまい。蕎麦もきちんと手打ちみたいでした。なぜ昼めしを「鯖寿司」に決めていたかというと、帰途は鯖街道を使おうと決めていたから。R303からR367へスイッチして再び京都を目指すのだが、この道がその昔、「鯖街道」と呼ばれていたことによる。

 さ。腹もできたところで、ぼちぼち出発するとするか。よっぽどメッシュジャケットを脱いでTシャツで走ろうかとは思ったけど、近所でちょい乗りするんならともかく、さすがに家から遠く離れたツーリング先でTシャツのまま走るのはいざってときのことを考えると気が引ける。すでに汗でびちょびちょになってるメッシュジャケに袖を通すのも気が引けるのだが。

 鯖街道で京都・大原に入るまではいくつかのキャンプ場もあるような自然溢れる中を走り、ボクの好みの川沿いの道でもあり、おまけに信号もなくて交通量もほとんどなくて、ツーリングマップルには「休日にはライダーがいっぱい」みたいなことを書いてますが、平日の昼間はホントに走りやすくていいですよ~。

 あまりにも快走路すぎて、気づいたら京都市内に(笑) ババ混みの市内を避けるためにいったん東大路に出て京阪国道口から京都南ICを目指してたんですが、ガソリンがなくなってきたのでR1沿いのGSで給油。給油してもらっているとGSのにいちゃんから、

「今日は暑すぎませんか?」

 と、すげー憐れみの視線。そりゃそうだ。もうね。暑いってゆーかね。くたくたですでに肩で息をしているような状態なわけですよ。ガソリンを注入してもらって即出発はとてもじゃないがムリだと思ったので、四郎号を端っこに止めさせてもらい、中に入ってご休憩。

 時計を見ると、かれこれ1時間半ほど炎天下の鯖街道を走ってたことになります。京都南から名神に乗り、桂川PAで最終おしっこを済ませたら、家まで一直線。

 さすがに朝イチとは違って交通量も多く、くたくただったのも手伝ってあまりスピードも出さず、家に着いて時計を見たら、GSからきっかり1時間半かかってました。

 前回同様、と~っても早く帰ってきたにもかかわらず、この疲労感…。久しぶりだったこともあったし、疲労困憊で夜中に帰るよりはよかったかな。行きも帰りもずーっと高速というツーリングも弾丸ツーリングって感じでいいけど、やれ「くたくた」だの「疲労困憊」だのと書いたものの、走りたい道だけを選んで下道を時間かけて満喫するのがボクにはいいと思えたツーリングでした。

(おしまい)