rider notes

BC-ZR750C乗りの残しておきたいログ

信州|2.杖突峠での出会い

杖突街道

 ふと時計を見ると1時。渋滞が大きく響いたのか、高ボッチに着いたのがすでに12時頃だったので、かれこれ1時間はマタ~リしてたことになる。今回もボクの最大の欠点は、GWであるにもかかわらず、どこに泊まるかまったく決まっていないということである。

 高ボッチからいったんR20へ戻って今度は諏訪湖方面へ。次は杖突峠を走りたいということだけは決めているノダ。ちょうどガソリンがなくなりかけていたのでGSに入って四郎号にエナジーを注入してもらいながら、おばちゃんに聞いてみた。

ボク「このまま(R20を)まっすぐ行ったら、R152に出れますよね?」

 すると、

おばちゃん「えー。R20はかなり混みますよ~」

 とのことで、必殺近道ルートを伝授してくれました。かなり複雑でしたが、おばちゃんのご助言に従って大正解。おばちゃん曰く「これで行ったら、しらんまにR152に乗ってますよ」とのことだったが、そのとおり。そしてR152、杖突街道。峠へ向かうのだから、もちろん上り。そして、

 見事に車おらず、ほんまにGWか? と不安になりながらも、ふと横を見ると、

 車山? と蓼科山? いやがおうにも期待に胸がふくらみます。

杖突峠

 諏訪から峠にさしかかるまでの途中に、「お食事処 いわなみ」の看板があるんですが、峠にさしかかる前に、「いわなみ」の駐車場がある。ここが展望台になってる。

 展望台は二か所。

 左手にある展望台は「100円入れろ」。右手にある展望台は「無料」と掲げておきながら、明らかにお店の中に入っていき、お食事処だか喫茶コーナーだかと一緒になってるわけで、要するにお店で食事かお茶をすれば「無料で」眺めを見せてやる、ということだ。でも駐車場からでもじゅうぶんです。

 バイクに戻ってツーリングマップルを広げていると、さっき横にだらしなく寝転がっていたライダー(推定年齢:ボクより10歳ほど年下)の兄ちゃんが声をかけてきた。挨拶を済ませると、兄ちゃんは荷物満載の四郎号を見ながら、

兄ちゃん「今日はどちらに泊まられるんですか?」
ボク「それが実は全然決めてないんですよね」
兄ちゃん(笑)
ボク「今、それを探そうと思ってコレ(ツーリングマップル)を」
兄ちゃん「そうでしたか。ボクも今日はまだ決めてないんです(笑)」

 兄ちゃんのR1にも、R1ってこんな使い方できるんですか? というほどの野営道具。

ボク「いつからツーリングを?」
兄ちゃん「連休が始まってからです。(4月)29日から」
ボク「ずーっとキャンプで?」
兄ちゃん「はい。お金ないんですよね…」(笑)

 ボクはひらめいた。

ボク「昨日はどこに泊まったんですか?」
兄ちゃん「駒ヶ根のもっと南にある御座松っていうキャンプ場です。無料でした」
ボク「ほぅほぅ…」
兄ちゃん「他のライダーさんから教えてもらったんです」
ボク「へぇ~。そいでそいで?」
兄ちゃん「ええ。他にもお客さんはいましたけど、結構空いてましたよ」
ボク「ほほぅ…」
兄ちゃん「川の音がうるさかったし寒かったけど、いいキャンプ場でした」
ボク「そこにしますっ!!!!!」
兄ちゃん「は、はい…」

 お先に! と兄ちゃんが諏訪方面に下っていくのを見送ってから、ツーリングマップルで兄ちゃんの言っていたあたりを探すと……ありました、御座松ってキャンプ場。ざっくり計算すると、途中で食材も買って、渋滞してても2時間あれば行ける。

 まずは杖突峠を越えてR152(杖突街道)を快走で下りていき、

 高遠を経由しますが、勝頼公ゆかりの地・高遠をゆっくり散策するヒマがないので今回はパス!

三州街道

 R361(伊那街道)にスイッチすると、小さな川沿いにもなったりして、でもほとんど車おらず! やがて伊那市街地でR153(三州街道)と交わるところでR153を南へ向かうと、方向的に中央アルプスがチラリと。

 三州街道(R153)は天竜川に沿うように走ってます。それにしてもいい眺め……。かえすがえすも、伊那谷の町は恵まれてるなぁ…。またボクの「住みたい町リスト」に追加されてしまった。

(つづく)