RIDER NOTES

BC-ZR750C乗りの残しておきたいログ

若狭|2.三方五湖

 しかーし!!! 暑い!!! とばかりぼやいていてもしかたがない。まずはエンゼルラインだ! と萎える心を奮い立たせるように(心の中で)叫び、R162をコンビニから進むとすぐに見えてくるのが小浜湾。チェックしたR162の交差点を曲がろうと思ったら、

 通行止め? ま、んなこたぁねーか…と先へ進むことに。ぐんぐん上り、

 ぐんぐん上り、

 行き着いた先には、

 ずいぶんと賑やかに看板を取り揃えたバリケードでした。トホホ

 その代わりといっちゃあナンですが、バリケード付近からも素晴らしい景色が見れました。

(空の青、海の青。そして四郎号の青)

 気を取り直して再びR162へ。いくつかの海水浴場を横目に、いくつかのトンネルをスルーし、ほとんど交通量がないR162をするすると進むと、「三方五湖レインボーライン」の看板が見えてくるので左折。しばらく県道216号線を走るとまた分岐します。

 ぐいぐい上って、

 ぐいぐい上っていくと、やがて料金所があります。

bar「上に展望台ってありますよね?」

おっちゃん「うん、あるよ。眺めはサイコーよ~」

bar「ひゃっふー!」

おっちゃん「今日は天気もサイコーやからね」

 ぜ~んぜん車も来ないし後ろもいないし、一人でぐんぐん上って行くと、まずは第2展望台!!

 ちなみにこの時の第2展望台は僕一人。ここにはレストランも見えるし山頂へのロープウェイ乗り場も見えるのに、どっちも閉店状態。すんげーサビれた観光地のムード満点。

 後ろの山からは蝉の鳴き声の大合唱。目の前は青い海と空。汗だくになりながらもしばし休憩。このレインボーラインがある常神(つねがみ)半島の山頂近くにあたるから、風も強まり弱まりしながらもずーっと吹いてるから、まだ昼にもなってないのに疲労困憊のボクにはなかなか居心地がいい。

 写真には撮らなかったけど、今まさに大河ドラマ平清盛」にも出ている源頼政(演・宇梶剛士さん)の娘である二条院讃岐の歌、「わか袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそしらね かわくまもなき」について書いてるでっかい看板も。「沖の石」というのが、今目の前にしている海に浮かんでいるのだそう。

 しかし……いくら平日だとはいえ、三方五湖レベルの観光地でボク一人しかいないということは考えにくい。料金所のおっちゃんにもらった展望台の案内の紙を見ると、もう一つ、第1展望台があるもよう。

 と思ったら、下の方からすんげー音を鳴らしながら登ってくる車の音が。見れば、でっかい観光バス! キター!!! そうそう。鬱陶しいと思いながらも、やっぱりジジババの観光バスがないと観光地は盛り上がらないよねー!! ……なんて思ってたら、観光バスはこの第2展望台をスルー!!! そうかそうか。やっぱり第1展望台か!  というわけで、そこからレインボーラインをちょっと進んだところにある第1展望台へ。

 平日だから、大型観光バスの数は大したことなかったけど、それでもマイカーで来ている観光客はそこそこいてました。山頂へのリフトの案内も繰り返し繰り返しスピーカーでされてたし、まるで夏の海水浴場みたいにラジオをがんがん鳴らしてたし、第1展望台はまあまあ賑わってました。

 ずいぶんゆっくりしたような書き方をしておりますが、第2展望台に着いてから第1展望台を出発するまで、わずか20分。そして、11時になる前に出発! 実は心に決めた昼メシがあるのである。ここからは下りではありますが、エンゼルラインをお楽しみいただきましょう。

 エンゼルラインの反対側の料金所を越えたらすぐにある信号を右折し、県道244号線に入っていくことにしたのである。

(つづく)