つじことフェリーばかり乗っていたツーリングから帰ったその日、
会社の先輩からメールが来た。
「おい。次のツーリングはいつやねん」
Σ(ﾟﾛﾟ;)
今回会社からぶんどった連休は家族サービスとつじことのツーリングに費やし、あとはのんびり......と決めていたわけだが、そうは問屋が卸さないようである。
bar「この連休はもう泊まりのツーリングに行っちゃったから当分は無理かなぁ」
先輩「まだ連休は残ってるやろ。俺も休み取る。まさかオレ一人で行けっていうんじゃないやろな」
ジャイアンかよ。
bar「わ、わかりましたよ...。どこに行きたいんスか？」
先輩「ほいきた。ほな妻籠から木曽福島あたりをのんびり行こうか！ んじゃ7時に香芝SA集合な！」
実は先日つじこと「北志賀から中山道をたどって妻籠・馬籠あたりに行こう」と言っていた（結局雨だったので行かなかったケド）ので、偶然ってあるんやなぁ...と思いつつ、愛する奥様からはどういうわけかお許しが出てしまったので、しかたなく行くことにした。
さて当日。
約束の7時の20分前に香芝SAに着いて待っていると、先輩到着。止まっていてもサブいので、話もそこそこにまずは次の休憩地点を東名阪の御在所SAに決め、西名阪～名国～東名阪をひた走り。ちなみに名国では気温2℃。早々に萎えていく僕。
9時前に御在所SAに到着。
先輩「まぁコーヒーでも飲みながら作戦会議としよう」
僕はてっきり香芝SAで作戦会議になると思っていたのにすぐさま出発することになったのでびっくらこいたのだが、まぁ行先は木曽福島界隈と決まっていることもあったので、まぁそんなもんだろうくらいに思っていた。
bar「ここまで来たら妻籠もあっという間ですな」
先輩「は？ 志賀行くで」
bar「確か先日は妻籠あたりに行くと……」
先輩「いや、オレさ。スキーやるやん」
先輩は1級だかのスキー・インストラクターをやっていた時期もあったそうだ。
bar「それは知ってますけど、ソレとコレとはどういう関係が……」
先輩「その頃、奥志賀のスキー場がホームやってんけど、実は雪のない志賀界隈には行ったことないねん。せやからいっぺん行きたいなーと思って」
bar「はぁ......でも妻籠ならまだしも、志賀高原を1泊で往復というのは若干キツいものがあろうかと思いますが……」
でも言い出すと聞かないのも先輩である。
先輩「奥志賀まで行こうとは思わん。せめて志賀草津道路を走りたい。今ならスキーシーズンの直前で走れるハズ！ お前、行ったことあるか？」
bar「2年前にも行きましたよ……」
先輩「おぉ。さすがはbar。んじゃ連れてってくれ！」
僕はてっきり馬籠やら妻籠あたりでしっぽりツーリングになると思っていたのだが、先輩の熱い思いにほだされて、志賀高原まで行くことになった。
サブいなりに陽も昇ってきて、こうやってSAでボーっとしてるとぽかぽかしてくる。そんな中、猫発見。
と思ったら先輩に近寄って、
しまいにゃ触れあい始めた。
先輩「おぅ…よしよし……」
bar「先輩、猫好きなんですねぇ」
先輩「いや。オレは犬派」
どないやねん。
東名阪・御在所SAを過ぎたら、問題は名古屋市内。名二環～名古屋高速11号～東名を経て中央道に入るまでが考えただけで憂鬱なるが、ここはグッとガマン。中央道に入ればあたりの景色も山が迫って、気分も変わるってもんよ。
ちょっとずつテンションが上がってきてる10:30に恵那峡SA到着。
このへんになると、いくら標高を上げていく中央道でも、ぽっかぽか。
先輩「いよいよ中央道やな！」
bar「お。テンション上がってきましたね」
先輩「おぅよ。ぼちぼち細かく計画を練るとするか」
bar「何出してるんスか」
先輩「え。るるぶやん」
ω(ﾟωﾟ)ωｶﾊﾟｰ
しかし、るるぶってのも考えものですな。載ってる情報があまりにも多すぎて、何をどう見たら、何をどう選んだらいいのかさっぱりわからん。
中央道をそのまま北上すると、長さ8489m（上りは8649m）の日本トンネルランキング4位（2011年bar調べ）・恵那山トンネル。
恵那山トンネルを抜けると、景色も変わる。気分的なもんだけど。
右には南アルプス、左には中央アルプス。右も左も、屏風みたいに立ち並ぶ山がずーーっと続いてる間を通るこの区間は、やっぱり好きだなぁ。
そんなこんなで天気もよく、気温も走っててもまぁぽかぽかっぽくて、気分よ～く走って、次は景色もいい駒ヶ岳SA。
ここで時刻はほぼ正午。腹もできたところで、あとは一気に信州中野までを一気に走ることになった。今まで100Kmごとに休んでる勢いだったのに、いきなり走り続けるとしんどくてたまらなかったが、高速から見える景色にかなり救われたぞ。
信州だなぁ……。
（つづく）
