rider notes

BC-ZR750C乗りの残しておきたいログ

飛騨|2.高山

せせらぎ街道

 汗だくになりながらバイクに戻り、次なる目的地へ。

 郡上八幡から次の目的地・高山へは、ここまで乗ってきた東海北陸自動車道があるからあっという間に着いちゃうのだが、ここは僕の強硬意見により、R472~R257~R158のした道で行くことに。ツーリングマップルにも「快走路」マークが付いてたし、なんといっても「せせらぎ街道」なんて名前も付いてることを告げると、先輩もようやく納得。

 とにかく前にも後ろにも車が一台もいないという、チョー快走路。周りはこれから芽吹くであろう白樺の林と、時折見える桜と、そして藤の房がいかにも 「初夏」 な感じでサイコーな2時間あまりだった。

(視界から山が遠くなると、まもなく高山)

飛騨高山

 高山に入った僕たちは駅前にあった観光案内所に紹介された、飛騨高山旅館ホテル協同組合の宿泊案内所へ。

www.takayamaryokan.jp

 先輩は普段からきっちりしてる人なので、今回のツーリングでもルートから泊るところまで全部決めたがっていたのだが、いかんせん相方がこの僕という不運。猛烈に「行き当たりばったり」を主張したこともあり、まだ泊まるところが決まってなかったのだ。

 先輩がどーしても譲らない今回のツーリングの3大テーマである「露天風呂」「肉」「蕎麦」のうち「肉」は済ませた。宿泊案内所のおっちゃんセレクトの宿の中から、お次の「露天風呂」を満たすべくチョイスしたのは『高山桜庵』。ずいぶんと立派で、んでもって値段も8000円台とリーズナブル。

www.hotespa.net

 「和」をテーマにしたホテルで、館内は全フロア土足禁止。それもそのはず。館内はほとんど畳敷きになっているのだった。

(部屋から(たぶん)乗鞍、(たぶん)奥穂高の連峰)

 部屋で一服の後、とりあえず飛騨高山の町をぶらぶらすることに。郡上八幡同様、歴史感溢れる町並みの下三之町界隈。平日だっつーのにすげー観光客。土日の混雑ぶりが想像できる。

 市街地の中心部を南北に流れる宮川の東側が古い町並みとしてあり、東西に走る国分寺通り(R158)を挟んで北側に上一之町~上三之町、南側に下一之町~下三之町があるわけだが、重要伝統的建造物群保存地区としてお店も多く観光客もわんさかいるのは下三之町。さるぼぼ人形や醸造元、お菓子屋や最近流行のカフェなんぞを冷やかしながら観光気分を満喫。

(自販機もちゃんと高山仕様)

(観光客も来ない路地を抜ける)

(どこをどー行ったのかさっぱりわからんが高山陣屋跡に出る)

 1時間半ほどぶらぶらした僕たちはいったんホテルに戻って、先輩第2の野望である展望露天風呂に入ることに。

(道に観光案内のタイル)

 展望風呂からも部屋と同じく(たぶん)乗鞍岳や(たぶん)奥穂高岳を優雅に眺めながらぐだぐだと1時間近くも湯につかり、先輩もご満悦になったところで、すっかり暮れようとしている高山の町へ夕食をとりに再びGO。

 実は先輩は先輩で晩飯のお店もちゃんと目星をつけてはいたようだったのだが、僕の性格を知ってか知らずか特に無理強いすることなく、お前の行きたいところでええわと懐の深いところを見せてくれたので、創作料理の『本郷』さんをセレクト。

r.gnavi.co.jp

 ところがどっこいこのお店がまたひじょーにわかりにくかった。幟を出すわけでもなく大きく看板を出すわけでもなく、ほんまに気づかずにスルーしてしまい、たまたま歩いていたおばあちゃんに尋ねてようやく探し出したのだった。

 でもお店のお姉さんたちはとてもよく気づくし、料理はと~ってもおいしく、酒もぐいぐいすすんでしまい、それでも二人で1諭吉もいかずにお財布にも優しい。

 二人ともご機嫌な千鳥足で、まだ9時なのにすっかり寝静まった町中をホテルまでちんたら帰還。先輩にいたっては、

先輩「も、もう......ダ、ダメ......だ......がくっ」

 という言葉を遺し9時半にはご就寝。僕は11時ころまではTVを見たりしてぼーっとしてましたが、その後の記憶は一切なし。気づけば2日目の朝を迎えていたのである。

(つづく)