rider notes

BC-ZR750C乗りの残しておきたいログ

信州|3.万座ハイウェー

 朝食タイムのシバリがないとはいえ、いつまでもぐーたらと寝ているわけにもいかん。

 7時半には起きて洗面も済ませ、ベランダでぼんやりしていると、ペンションの庭先で1匹の猫がにゃーにゃー鳴いてる。昨夜の感じだと、この宿の一番の甘えん坊の猫に違いない。2階の僕を見つけ、見上げてにゃーにゃー鳴いてただけだと思ってたら、なんと部屋の中にまでのぼってきた。すげー身体能力。

「猫とのふれあい経験5回未満」というつじこをやたら気に入ったらしく、ずっとつじこのまわりをうろちょろしてたので、初めは毛がつくことすら嫌がっていたつじこも徐々に悟りの境地に。

 では、ここからはつじこと猫の一連のふれあいの模様をお送りいたします。

 最後にゃ諦めて一緒に寝てました。

 しかし、いつまでも猫ちゃんと戯れているわけにもいかん。僕らは支度と会計を済ませて宿を出て、再びR144から鬼押ハイウェーで北上することに。

 昨日はいくらか晴れて夕焼けすら見えた空でしたが、今日はど~んより。

鬼押出し園駐車場から。昨日は見えてた浅間山が見えぬ)

 まぁ昼からは晴れるとの予報を信じ、そのまま鬼押ハイウェーを北上してR144に合流したら、今度は県道59号線から万座ハイウェー。

tourism-road.or.jp

 万座ハイウェーは、路面はいいんやけど、景色がま~ったくといっていいほど開けんので、そういう意味ではどっちつかず…といった感じでしたぞよ。

 っつか、四郎号の「ぷすんぷすんエンスト症状」があったから、イマイチ集中し切れなかったのが原因かなぁ。

 そんな万座ハイウェーから志賀草津道路との合流付近で急に硫黄のにおいがしたかと思うと、そこが万座温泉。源泉らしいところが駐車場になってて、肩こりを抱えたつじこ、エンストを抱えた四郎号とも休憩がてら社会見学をすることに。

 そしていよいよ、そこからは今回の「信州3大ツーリングルート」の3つめにして真打ち登場。志賀草津道路だ! と意気込んでバイクに乗ったはいいが、ふと行く手を見ると、めっさ濃霧…。

 結論から申し上げますとですな、

(1)のろのろ運転の車激多
(2)濃霧でな~んも見えず
(3)エンスト症状悪化

 により、僕の中での今回の志賀草津道路のイメージは、国道最高標高地点の渋峠前での記念撮影くらいでした。

 「なんだかなぁ……」と思いながら、またのろのろ車の列の後ろについて、今度は下り。しばらく下ってちっさいトンネルをくぐると、そこは別世界! 太陽が燦燦と降り注いでいるではないか。そしてさっき通った峠の方を振り返ると、もうもうとした霧に囲まれてるのがよ~くわかりました。

 横手山麓のヘアピンをいくつか越えたところにあった駐車場でまたまたご休憩。

 さっきの峠の霧はいったい……すっかりほっこりしてしまった僕たち。つじこはやっぱり、

 ぼちぼち昼めしをどうするかということになり、ここで放尿を済ませてすっきりしたつじこから、ぜひ奥志賀高原に行こう! という強い提案があったので、R292(志賀草津道路)から県道471号線で奥志賀高原方面へ。

 ビーナスライン、鬼押ハイウェー(万座ハイウェー)、志賀草津道路の「信州3大ツーリングロード」を走破したばかりの僕としては、正直かなり懐疑的なところもあったのだが……

 この道、サイコー! なんといっても、

(1)路面がすばらしくよい
(2)交通量がほぼ皆無(道端でキャンプしてるヤツもいた)
(3)天気がよい

 の3拍子がキレイにそろったら、そらもう言うことないっしょ! 四郎号のエンスト病なんてなんのその! 奥志賀高原まで行って別荘地界隈をうろうろしていると、ペンション地区があると看板に書いてあったので、そっちへ。

 テキトーに「レストラン」と書いてる小さい看板を頼りに、ひたすら静かな庭先を進むと、

 そこは「シャレー・クリスチャニア」というペンションのレストランでした。

www.okushiga.com

(レストランの内部)

(を撮るつじこ)

 最初は人の気配すらなかったんですが、何度か呼べばおっちゃんとおばちゃんが出てきてくれました。

 げっぷをするたびにシーフードドリアの匂いがヘルメットの中に漂う中、僕たちは県道471号線を走破し、その続きである県道502号線をちんたら北上~。

 そこでつじこがまたまたまたまたおしっこがしたいと呟きながら放尿をしていたのでカメラで撮ったら、

 僕も撮られてました♪

 もうちょいでカヤノ平(その先が野沢温泉)というところまで、僕は四郎号のエンストとなんとか付き合いながら北上~。

 「もうこのへんで勘弁したろか」というところで今回のツーリングは終了。つじこの肩もかなり限界にきていたのでまたまた僕のマッサージ。僕のマッサージは「bar古式マッサージ」として由緒正しいもの。よい子のみんなは決してマネをしないように。

 来た道をひたすら戻ってる途中で、とうとう「4000回転近くで走ってたのに」エンストという今回のツーリング中最悪の症状を見せてしまった四郎号。道端でシートを外し、タンクのネジまで外してバッテリーまでチェックして再び走り始めると、その後はエンストどころか、その兆候さえまるでなし。

 志賀草津道路(R292)に戻ってループ橋もこなし、スムーズに平地の中野市まで戻ってくると、気温は23℃。渋峠より10℃も高かったです。久しぶりの市街地走行に早速疲れた僕たちは、道の駅・北信州やまのうちで高速爆走前最後の休憩。

 そう。僕たちはこれから上信越道から高速に乗って、一気に500km以上をぶっ飛ばして帰っちゃおうという魂胆なのである。

bar「ところで、つじこ先生的には、『信州3大ツーリングロード』の中で、No.1はどこでしたか?」
つじこ「うーむ…。ビーナスラインは景色No.1やけど路面が×。鬼押ハイウェイは路面No.1でストレートがサイコーやったけど景色がもう一つやったなぁ。志賀草津道路は車がうざくて霧で景色もさっぱりやったな…。俺的には鬼押ハイウェイかな! んで、bar的にはどうなんよ」
bar「俺はなんといっても、奥志賀高原への県道471号線やな!」
つじこ「『3大ツーリングロード』 敗れる!」

 ここでつじこに一般道最後の「bar古式マッサージ」を施術後、僕たちは高速に乗ってバビューンと帰っていったのである。

(おしまい)