目覚ましで起きたわけではないが6時起床。ちょっとするともう陽射しも部屋の中に差し込んできて、今日もめちゃイイ天気。部屋の中のぽっかぽかだ。
それにしても、先輩が「建て替える前のうちに似てるわ」というほど古い白銀屋さん。古き佳き旅館でした。
朝食をそそくさと食ったらすぐに支度をして出発。
作戦会議のときから「志賀草津道路を走れたら、もうオレはええわ。雪のない志賀高原を見たい」と言ってただけに、そりゃ朝から珍しくテンションが高い。昨夜TVで見た「最低気温0℃」を伝えても、
先輩「それがどーした。行くぞbar! 何をトロトロしてるんや!」
Σ(゚ロ゚;)
木戸池でいったん止まったのは、先輩がホームにしていたという奥志賀への分岐点を越えたところで感慨に耽ってもらおうという優しい後輩の思いやりである。
先輩「雪がないところにリフトが見えるのは、やっぱり異様やな」
bar「そもそも寒い冬にもっと寒いこんなところに来てる方が僕には異様ですよ…」
日陰の路肩にある葉っぱや草に霜が降りてるのにビビりながら進むと、そこからはこれまたスキー場で有名な横手山を越えて、見えてくる国道標高最高点の渋峠。
もちろん初めて訪れた先輩は一人で静か~に感激してしたもよう。
これもまた優しい後輩の思いやりである。
僕にしてもこんなに晴れてる時にここに来たことはなかったから、先輩ともどもあまりの眺めの良さに呆然としていた。すると、おっちゃんおばちゃんの観光客軍団襲来。その中で山に詳しい人がいたらしく、
「あぁ、アレが浅間山で、アソコがナニナニ山だね。あ、今日は富士山がキレイに見えるなぁ」
富士山?! どこどこ?! と探してたら、おっちゃんが指差しながら、
「ほら、あのてっぺんだけはちょろっと見えてる」
先輩「あぁ」
bar「どうしました?」
先輩「ここからはずーっと下りになるんか」
bar「ここは国道標高最高地点ですからね......」
志賀草津道路をそのまま草津まで下りていってもいいのだが、そうなると帰る方向からはややズレる。ってんで、日陰になると路肩に見える白~い霜にビビりつつ、万座でいったん市道(県道?)466号線に入る。
ここから先輩がもう一つご所望の万座ハイウェーへ。ここも信州を代表するロードだ。展望がそんなに開けるわけじゃないけど、道じたいはけっこう状態もよくていい気分になれる。
嬬恋でR144に出て、鬼押ハイウェイの入り口近くにある、まいどおなじみのセブンイレブンで休憩。
ここで先輩に聞いてみると、
先輩「いい道知ってるなぁ~。でも、路肩の霜にはビビったけどな」
僕だけでなかったのがよかった。
(つづく)