rider notes

BC-ZR750C乗りの残しておきたいログ

山陰|4.大山 前編

 いよいよ本日は今回のツーリングのメイン・大山へ。まずはR181をまっすぐと。

 昔もそうだったが、大山の周りはどこを走っても快走路である。

ツーリングマップルでもこのとおり

 かれこれ30数年ぶりの大山攻略はどの経路から……と昨夜はベッドの上で悶絶したわけだが、こうなるとどこからアクセスしてももう後悔はあるまいと結論づけ、R181から県道45号線で大山へ向けて東進することにした。目指すは大山環状道路の走破だ。

 R181を走って市街地を抜けると途端に見えてくる大山。

 R181が大山のちょうど真南へ向けてまっすぐ延びているため、どこまで走っても見えるのである。

 米子道の溝口ICを目印に県道45号線に入ると少しずつ姿を見せてくる。

 道端に展望できる駐車場(溝口展望駐車場)があったので入ってみると、手前の段々畑の向こうに大山がどかんと聳えているのがよく見える。

 御嶽山もそうだが、独立峰は本当に美しい。

 好天の中、「え? なんでこんなに車いないの?」と逆に不安になりそうな県道45号線をまっすぐに進むと大山が少しずつ近づいてくる。

 県道45号線を途中で県道52号線に乗り換えて、大山環状道路の最南端に位置する御机を目指す。

 南側に回ると、大山のもう一つの顔が見えてくる。先ほどのなだらかな裾野を見せる穏やかな独立峰としての姿ではなく、荒々しく厳しい南壁が見える。ぼくの中での大山は、どちらかというとこっちかなぁ。

 前にも後ろにも一台も車のいない県道52号線は45号線同様もちろん信号も一切なく、快走そのもの。気分もよくひらひら走れる。

 御机まで来ると小さな茅葺小屋発見。

 すぐ近くの用水路を勢いよく流れる清冽そうな水の音と相まって、まさに「THE 田園」。後になって知ったのだが、写真家の方々には有名な場所らしい。

 御机からは県道45号線、つまり大山環状道路を北上し、

 大山屈指の展望を誇る鍵掛峠へ。すでに一台のCB1100? のライダーが大山をバックに、見事なカメラでパシャパシャと「映え」てる写真を撮っている。ぼくも負けじとスマホでパシャパシャ。

 スマホで撮ってもわかる大山の見事さ。立派なカメラだとそれは見事に撮れるんだろうな。

 そこからの大山環状道路(県道45号線)は何ヶ所か片側通行になっていたが、工事の様子を見ると、どうやら道路の幅員を広げているもよう。数年後には走りやすくなっているんだろう。工事ありがとうございます。

 県道45号線を走っていると、まきばみるくの里という看板が見えたので寄ってみるとする。ひょっとしたら濃厚なソフトクリームを味わえるのでは……と淡い期待を胸に進むと、牛さんたちが放牧されているではないか。

もー

 濃厚ミルクソフトクリームへの期待が否が応でも高まってきた! と思ったら定休日だった。しょぼん。

 大山環状道路はナショナルパークあたりになるとスキー場を見上げるように走る道になり、これはこれでなかなか壮観。

 香取草谷展望駐車場や、

 なんだかよくわからない展望駐車場からも大山は顔を覗かせてくれる。

 やがて大山環状道路は、県道30号線から同34号線へ。しかし、この県道34号線。入った途端にアヤシサ全開の風情。

 まぁコレでも大山環状道路なんだよね……と思いながら、すぐ近くに生い茂る緑を感じながら上ったり下ったりしつつ、ぐねんぐねんの道をひたすら走っていたら、

 どうすんだ、コレ……。

(つづく)