rider notes

BC-ZR750C乗りの残しておきたいログ

信州|2.鬼押ハイウェー

 翌朝7時半にきっちり目覚めた僕たちはちゃちゃっと洗面だけ済ませて、ダイニングへ。窓から四郎号とラッキー号が見える夕食と同じ窓際のテーブルにモ~ニングが用意されてました。

 「贅沢やなぁ」と二人で鼻息も荒くふんがふんが言いながら食し、終わればコーヒー(飲み放題)。ずいぶんまったりしてから支度を整えてから精算。ついでに「川上犬」という固有種の犬を飼っているとのことをお聞きしたので、早速なでなでしに。

 川上犬って全国に300数頭しかいてないそうです。顔は確かにオオカミちっくな精悍さ。いかにも賢そうな感じがぷんぷん漂ってました。ちなみにつじこはこの犬の写真をその後何度も見ては「癒されるわ~」と言うてました。

(これがつじこを癒したワンちゃんの写真)

 さてさて。

 肝心の天気は明らかに曇天。昼からは晴れるという予報だけを心のよりどころに、2日目のビーナスラインを爆走することに。とはいえ、昨日(金曜)とは違って本日は土曜。バイクの数も車の数も、昨日の比じゃございません。まぁバイクはいいとしても、車はほとんどが東京・横浜近辺のナンバー(たまに長野・群馬ナンバー)で、とろとろ行くもんだから、あんまし「爽快!!」ってほどには走れんかったかな~。

 見てごらんいただいたとおり、だんだん空も晴れてきましてね。まったり走る分には景色も見れて、なかなかよかったですよ。さすがは「信州3大ツーリングロード」です。(勝手に決めたけど)

 しかしながら、美ヶ原に至り、またもや濃霧発生。

 うーむ……。このまま突っ込むと、10m先が見えないまま進まねばならんのではないかと思われるほどの霧。とりあえず休もうというつじこ。ここで作戦会議やな、と思ったら、

 やっぱり放尿してました。

 結局しばらく待っても霧は晴れそうになったため、放尿終了後のつじことともに、僕はビビリミッター全開で下る。ビーナスラインとしては終わっているからか、路面がとんでもなく荒れ荒れ。

 と思ったら、

 ん? どこかで見たことがあるような構図……。

 

( ゜д゜)ハッ!!!

 2年前にあまりの白樺林の美しさと静けさにまいって、写真撮った場所やないの。

ridernotes.hatenablog.com

 実は今朝あたり、つじこから何度か、「ホームページの表紙にしてる、あの白樺林の中の写真って、どこで撮ったんよ?*1」とお問い合わせをいただいておりましてな。ビーナスラインを下りてからの道だったのは覚えてたんやけど、それが具体的にどこだったかはツーリングマップルを見てもさっぱり思い出せんかったんですが、よかったよかった。

 僕的には、あの場所にまた来れるなんて…と感動し、そのまま路面激悪の中、ようやく山道をおりて観光センターの駐車場へ。肩が限界に近づきつつあるつじこも休みたかったようだ。

 さっきの濃霧はいったいなんやったんやろか…と思いながらも、快晴の空はやっぱり気持ちいい。二人してソフトクリームを食べてから、さあ出発しようというところで、またもや四郎号のセルがうんともすんとも言わない。ってゆーか、本当にな~んにも言わなくなってしまった。押しがけをしてもらい、とにかく街中に行ってバイク屋で見てもらおうということになって、僕らは武石川に沿った県道62号線を東進。

 上田市内に入ったはいいが、バイク屋らしき看板もなく、しかたなくR152で小諸市内へ。途中のパチンコ屋の駐車場でバイク屋をケータイでググり、藁にもすがる思いでホンダショップアサマに電話をかけて四郎号を持ち込むことに。

shopsearch.honda.co.jp

 突然の来訪者に快く対応してくれたおっちゃんが、あーでもねーこーでもねーと試行錯誤してくれている間、つじこには申し訳ないことをしたと思って振り返ると、

 また寝てた。

 結局1時間半ほどお待たせし、出発間際。

bar「いやー。ほんまごめんやで」
つじこ「かまへんかまへん。ツーリング中のハプニングはいい思い出や。俺の肩にもいい休養になったし」

 シートを外し、タンクも下ろし、結局、カプラーが一個外れてたというオチ(とはいえ重大)でしたが、これでセルは一発始動。セルって偉大。

 ここで時刻は午後1時半。想定外に時間をくってしまった。お昼はバイク屋さんのおっちゃんオススメのR18沿いにある「やまへい」へ。信州ツーリング2日目にして、初の信州そば。

www.yamahei.com

 古民家風のどでかい建物と、横にあった水車やら水流やらに圧倒されつつも、そば定食を完食。なかなか雰囲気もあってよかったですよ。

 さてさて、腹もぱんぱんになったところですっかりまったりモードにスイッチが入ってしまった僕たちは、「今から宿の予約をする」ことでコンセンサスが取れたので、早速ケータイでググって予約の電話。2軒目で「素泊まりなら」と返事があった中軽井沢の「カスティール」に決定。R18を軽井沢方面に走って、町役場の角を曲がって少し行くとありました。

 着くと、なぜか至るところに猫がうじゃうじゃ……。

 後で愛する奥様からメールで聞いたところ「猫のいるペンション」とのこと。猫好きの僕はさておき、今まで猫と触れ合ったこと数回のつじこは対応に困っておりましたが、部屋に着くなりケータイを取り出し、ヘソ丸出しで床に寝転んで電話してくつろいではりました。

 食事がついてないということは時間のシバリがないということもあるので、僕らはすぐさま鬼押ハイウェーを往復することに。

tourism-road.or.jp

 鬼押出し園までの前半は「北海道か?!」と見まがうばかりのストレートの連続。満喫できたなぁ。天気もまずまず。

つじこ「昨日のビーナスラインは道が悪いところがあったけど、ここはないなぁー。気持ちいいなぁー」

 ビーナスライン、敗れる。

つじこ「景色はあっちの方がよかったかなぁ…。でもやっぱりこっちの方が気持ちいいかな~。肩にも優しいしな~」

 鬼押出し園の駐車場で休憩。

 ところが、ここまで来て、四郎号にはまた別の「ダメダメ」な症状が出ていた。それは、走行中にいきなり、一瞬にして回転が落ちるノダ。しかも何の前触れもなく突然。高回転でもたまに出るが、低回転状態なら一気にエンスト状態。前にトロトロした車でもいようものなら一発である。とりあえず引っ張り気味にギアチェンジすることで対応するとして、僕たちはここからR144との合流地点である嬬恋まで行くことに。

 後半(北部分)は視界はそれほどでもないけど、ストレートと大きなカーブの連続。R144との合流地点近くではフツーに下り坂やけど、つじこの言うとおり路面もよくて爽快ですぞ。(原因不明のエンストさえなければ……)

 R144まで走りきり、そこにあったコンビニで休憩して群馬の空気を堪能し、再び鬼押ハイウェイを南下。R146を経由して宿へ。昨日のビーナスライン同様、日暮れの鬼押ハイウェイをまたもや満喫してしまいました。

 宿に戻った僕たちは、宿のお姉さんに軽井沢における「街の歩き方」のレクチャーを受ける。というのも実は、僕もつじこも軽井沢は初体験である。もちろん来たことがなかったわけではないが、「軽井沢の街」を闊歩したことがない。

 夜にもなれば交通量もたいしたことないだろうとのことで宿からバイクで出動。ものの10分かそこらで到着。駅のデカさとキレイさに軽くおののいてから、旧軽井沢へ。

karuizawa-ginza.org

 夜の7時半でこの状態。もっと栄えてるんかと思ってた。(帰ってからの宿のオーナーの話によると、大きな連休の後の週末はけっこう閉めてるお店が多いとか)

 まずはパン屋さんで明日の朝めしをゲットし、土産物屋で朝めし用の濃厚牛乳とお土産をゲット。晩メシはというと、開いてるお店じたいが少なかったので、その数軒の中からizutsuyaというステーキ・ハンバーグのお店に決定。

www.slow-style.com

 愛する奥様に勝るとも劣らないお店のお姉さんのあまりの美しさに「恐るべし軽井沢の夜…」と呟きながら、僕たちは宿に戻り、深い眠りについたのであった。

(つづく)

*1:旧ホームページのことなので現在は見られません。あしからず