RIDER NOTES

BC-ZR750C乗りの残しておきたいログ

越前|3.東尋坊~三国湊

東尋坊

 広域農道でのどかな田園風景を満喫しながら走ると、県道106号線の交差点でまた「東尋坊」の案内板が出るので右折。そこらへんになるとすっかり小さな町の中って感じになり、知らん間にR305になったと思ったら住宅街。そこを抜けると日本海が見えてきます。県道7号線を看板通りに進むと、「歓迎東尋坊」というやたらでかい横断幕。ここのところの記憶アリ。そう。東尋坊タワーへの誘導。

 確か500円だか600円だか取られるんですよね。駐車場に入るだけで。タワーはまた別料金。ちなみに昔はちょっと手前でバイクはみんな路駐してたし、ボクの友だちにも「高いと駐車場のおじいとケンカした」というやつもいたりした。こういうご時世だし、ボクはもう昔ほど若くもないし、おとなしく500円を払って駐禁に怯えることなくゆっくりと散策したいなと。と思ったら、入り口で待ち構えてたおじいが、

「200円でええよ」

 おじいも昔よりまるくなったようだ。

 帰りにメシか土産でも買うために、参道(というのだろうか)を冷やかしながら練り歩いてみる。イカ焼き、ホタテ焼き、牛串焼き、甘えび焼きの甘く香ばしい匂いが充満している中を歩くのはツラい。それだけじゃない。イクラ丼! 甘えび丼! イカ丼! うに丼

 中には「学割」なんて値段設定をしてる店まであって、そういや東尋坊は修学旅行のコースになることも多いんよね。その商店街を抜けると、海が見えてきます。

 もう少し先に進むと、まさに「東尋坊」が一望! 水平線が丸い!

東尋坊」という名前は確か、暴れん坊のお坊さんから付けられたと聞いたことがある。今日の天気は穏やかだし、風もあるし眺めもいいし。こりゃええわ。

(あんなとこによく行けるな…)

 さて、帰りのお店たちの激しい誘惑に勝てるだろうか? 冷やかしながら名物カニを見てみると、5800円! 6800円! 7900円! 10000円! 社畜&お小遣い制のボクにはとても買えませんので、せめてこれくらいで勘弁してもらいます。

(ホタテ焼き400円也)

三国湊

 まだ昼過ぎではあったが、ここから敦賀までは高速を使わずにずーっと海沿いを南下するため出発。まずは元来た県道7号線でチラッと海沿いを走ったら、ほどなく三国湊。

 三国湊とは、江戸時代に北前船の拠点として繁栄した港で、今でも甘えびや越前ガニの魚市場があることでも有名ですな。中世末期には「三津七湊(さんしんしちそう)」として書物に残るほどの規模を誇ったそうです。「三津七湊」とは「日本の十大港湾都市」のことで、3つの津(安濃津、博多津、堺津)と7つの湊(直江津、輪島湊など)として記録されてるっていうんだから、それはそれは栄えたんだろうなぁ。今でも県道7号線沿いの港にはたくさんの船が停泊していて、往時の面影はあるかな。今はまだカニの季節じゃないから最盛期というにはいかないかも。

えちぜん鉄道の三国湊駅に一両だけの電車が停車中)

 三国駅前にも何かないかと曲がってみたけど特に何もなさそうだったのでそのまま直進してR305を入って九頭竜川を越えます。

 あとは海沿いを見ながら走るぞ~。

(つづく)