そろそろ天気ニュースにも「梅雨」という言葉が出てき始めた。
【明日の天気】
— ウェザーニュース (@wni_jp) May 20, 2024
21日(火)は前線が停滞して本降りの雨となる沖縄で梅雨入りの可能性があります。
一方、日本海から移動性の高気圧が接近する西日本や東日本は広く晴れて、太平洋側では汗ばむ暑さです。https://t.co/4nqdNu4Sqe pic.twitter.com/8RffjSOWFM
そんな中、運よく連休ゲット。これはツーリングに行けとの神の思し召しに違いないと毎度ながら都合よく解釈し、雨の降らなさそうな方角は……と調べてみると西方面が良さげな様子。少し前に計画して行きかけていたネタもあるにはあったのだが、いろいろ考慮した結果、今回は四国の中でも近場にあたるうどん県へ。
自分のブログを遡ってみると、四郎号と四国に渡ったのは以下のとおり。
UFOライン~四国カルスト~桂浜と走り継いだ2018年から、奇しくも2年毎に四国に渡っているのは我ながらびっくりした。「水曜どうでしょう」ではないのだが、ぼくも四国に呼ばれているような気になる。
ただし、今回は四国をぐるぐる走り回るのではなく、あくまでもうどん県にしぼって観光がてらのんびり走ってみよう。
前回は和歌山のくせに発生していた通勤ラッシュに巻き込まれて出港ギリギリになった反省から、今回は早めに家を出発し、時間に余裕をもってフェリーターミナルに到着。
見事に平日パワーを炸裂させてバイクは合計してもせいぜい5台ほど。車もあまりいなさそうだった。
思ったよりもいい天気になりそうだなぁ、四国でもこのくらい晴れてくれたらいいけどなぁ、などとぼんやり考えながら待っていたら意外とあっという間にフェリーはやってきて、
バイクは一番乗りで乗船。
今朝はいつもより少し早めに起きたこともあって、乗り込んで寝転んでいたら眠気がやってきたのでひと眠り。ガバっと起きて時計を見たら30分は寝ていた。同じ体勢になっているのも疲れたので甲板へ。
ひとしきり潮風に吹かれて船内に戻ったら、またひと眠り。ふと目が覚めたら、「そろそろ着くぞ」のアナウンスに慌てて荷物をまとめる。
そして2022年以来の四国上陸。
今回はうどん県のみをぶらぶらしようと決めていたので、とりあえずここ徳島を脱出しさえすればよい。鳴門を越えたらうどん県の東端・引田はすぐそこだし、吉野川沿いに徳島道を爆走し、愛媛・川之江あたりからうどん県の最西端・豊浜に入るという手段もある。
今回は直前にツーリングプランに申し込んだので、うどん県内なら高速道路は何回乗り降りしようが関係ないのだが、こうなるとかえって迷いが生じてしまうというのも皮肉なものだ。
なにはともあれ徳島沖洲ICから徳島道に乗り、
頭の中で徳島道か高松道か徳島か高松かトクシマかタカマツかトクマツかタカシマかトクタカかマツシマか……と自分でももはや何を言っているのかわからない自問自答を繰り返しつつ、河口特有の強風に煽られながら走る。そして、いよいよその分岐にきたら、
徳島道方面に「香川」とも「高松」とも「うどん」とも書かれていないので、必然的に高松道方面へ。徳島道よ、さらば。
車1台いない高松道に経営は大丈夫なのだろうかといらぬ心配をしながら気分よく走行していたら、
あまりの快調ぶりにすっかり気を良くしてしまい、引田で下りるのを忘れてICをスルーしたのを気づいたのは、海が見えてきた津田あたりだった。
しかたがないので、高松道をこのまま大野原まで行き通すことにした。(頭の中はリスケでぐるぐる)
なぜかいつも気になる飯野山の裾野をかすめていけば、
うどん県最西端・観音寺市もまもなく。
うどん県最西端のIC・大野原で下りてみたら、目の前にうまいことGSを発見。今回は山の中を走るわけではないからGSには困らないだろうけどね。
R11を北に向けて走り出したのはいいが、県道21号線に入るにはどうすれば……と交差点の横にあった空き地に止まってGoogleマップを見てみたら、曲がってすぐに早速うどん屋さんがあるではないか。
うどん県訪問に際し、おそらくほとんどの方はおいしいうどん屋さんを検索してピンポイントで襲撃するのだろうが、ぼくの経験からして、本場で食うモノはどこで食ってもたいてい美味いので、タイミングよく目についたら食ってやろう、くらいにしか考えてなかった。便乗するだけで平気で不味いものを出す店もあるにはあるんだろう(昔はホントに多かった)けど、SNS全盛の現代だと、そういう店はすぐに淘汰されるんじゃなかろうかと思ったりもする。このあたりはSNSの「功」だな。
Googleマップでの評価も悪くない。時計を見ると時刻は見事に12時。後のことはさておき、これは突撃せねばなるまい。
R11から曲がって本当にすぐに「セルフうどんの店 ふくや」というでっかい看板。大きな駐車場に車は8割ていどの入り。ナンバーを見るとほとんどが香川ナンバー。これは期待できるとみた。
隅っこに四郎号を止めさせてもらい、
いざ入店。
うどん県一杯目には、やはり敬意を表して釜玉(ホット)しかあるまい。「セルフうどんの店」と掲げているにもかかわらず、セルフなのはトッピングや揚げ物系だけという、いわゆる丸亀製麺方式で、麺の茹でからつゆかけまで全部やってくれるのも素人にとっては安心。地元民が多いということは、製麺所系のように茹でからつゆかけまで全部自分でやらなくてもいいんだという認識はきっちり浸透しているもよう。
一口すする。二口すする。そして、気づいた。明らかに丸亀製麺とは麺が違う……。比較する対象としてもどうかと思うが、最近、月に2〜3回は丸亀製麺に通っているのだから、コレが一番わかり易い。
さぬきうどんのキモはコシの強さだ(と思っている)が、このコシに加えて、噛むほどに感じるモッチリ感。これが付け汁とよく絡む。それでいて喉越しがスムーズ……。
コレがさぬきうどんかっ!
ただし、調子に乗って肉厚なアジフライも食べちゃったのでいい感じに腹が膨れてしまい、ちょっとすぐには次の一杯は食べられそうにないのは誤算だ。若者のような「満腹でもまだ食える」という時代はすでに通り過ぎてきてしまったことを軽く悲しみながら四郎号に戻ってツーリングマップルでルート確認。
お店の目の前の名もなき道を進めば県道21号線へ合流できることが判明。次の目的地まで時間もたいしてかかるまい。県道21号線で北上さえすればそのうち案内看板も見えてくるだろう。
(つづく)