ここ数年のGWといえば、たいがいアルプスを愛でるツーリングに行ってたんですが、今年はカレンダーから中途半端にしか休めないこともあり、天気もイマイチな可能性大ということもあって、気持ちがかなり萎えております。やっぱりスカッとした天気で堪能したいしね。
それなら近場でもいいから、天気のスカッとした日にの~んびり走りたいなぁ…と思っていたところ、土曜に休みが取れたうえに降水確率0%という奇跡的な本日、散歩ていどのツーリングに出ることに。
当面の攻撃目標は、日本三大山城にも数えられる高取城址。
というのも、去年のGWにたまたま岩村城址に行ったところから日本三大山城なるものがあることを知り、
こともあろうかそのうちの一つが奈良県にあることをつきとめていたのである。お隣・奈良ということもあり、朝はのんびりと9時過ぎに出発。気温19度の電光掲示板も見える京阪奈道路をかっ飛ばし、途中にある道の駅で道を確認して再びGO。
五條で京阪奈道路を下りてR24に出て、いつもどおり三在交差点からR370へ。ほどなくR370は吉野川の横をトレースして進みます。
のんきに鼻歌なんぞを歌いながら大淀の病院を過ぎた交差点ではやっぱり大渋滞。
そこからすぐの交差点でR169にスイッチし、こちらは快走。途中からバイパスみたく片側二車線になってみんなびゅんびゅん飛ばしててびっくらこいてたら、そのうち案内板が見えてきます。
奈良の県道119号線ですが、ツーリングマップルではいわゆる「白い道」なもんで、てっきり林道チックなんだろうと思ってたところ、最初のあたりはハイカーもそぞろ歩くきわめてのんびりした片側1車線のフツーの道。
ぐいぐい上っていくのがわかるものの、非常に快走路!
途中で羅漢的オブジェのあるお寺(壺阪寺?)の駐車場で写真なんぞを撮って、
ふと行く先を見ると、そこから先は一気に道幅が半分以下になる明らかな林道の入り口。
そこからはぐねぐねしすぎてて写真もろくすっぽ撮る余裕のない道が延々と続く。
途中で車が数台止まっていた「高取城跡登り口」みたいなところがあったものの、スマホのナビはまだ先に進めというし、とりあえず行けるところまで行ってみよう! とぐいぐい上っていくと、やがてアスファルトもなくなって砂利になり、
県道119号線もここが終点。
Uターンして、さっきやり過ごした地点まで戻り、タイミングよく入り口のすぐそばが空いていたのでそこへ四郎号を停車させます。
さて、この高取城。今では、岩村城、備中松山城と並ぶ「日本三大山城」とも言われる、標高583mの高取山の山頂に築かれた山城。看板によると築城は土豪?の越智氏による南北朝時代の1332年とのことだから、今から680年以上も昔のこと。その後戦国時代には信長の配下に入った大和國(現奈良県)は郡山城(現大和郡山市)一城と決められたので一旦廃城になるものの、信長横死後に大和國を支配した筒井氏は大和國の城郭網の一つとして本格的に整備されることになったのである。その後大和國を支配することになった秀吉の弟・秀長、そしてその継嗣・秀保の重臣・本多氏が新しい縄張り(区画)で築城。その後の関ヶ原でも西軍に攻められたものの見事敵を撃退。江戸時代には2万5000石の植村氏が城主となって明治維新を迎えたのでありまする。
wikipediaには、「本丸には、多聞櫓で連結された三重の大小天守、二の丸には大名屋敷が造営され、城内には三十櫓が十七基建ち並んだ。また、郭内には侍屋敷も整備され、他には類を見ない広壮な山城が出現した」とあり、その荘厳ともいえる城の様子は、「高取城CG再現プロジェクト」で往時を忍ぶことができます!
天気のいい中、汗を滲ませながらえっちらおっちら上っていきますが、険しい山道に落城を経験していない山城が堪能できますぞ。
山の上でこれだけ立派な石垣を見つつ、やっと大手門に到着。
白漆喰塗りの天守や櫓が29棟並べられている姿を、城下町から詠んだ歌の石碑アリ。
二の丸まで来たらあとは本丸じゃー。
本丸がびっくりするくらい大きかった! 山城=こぢんまり、という印象が覆された感じ。
軽く50m四方以上はあったんじゃないか。
10数組のファミリーやカップル、ご年配のハイキング客がお弁当を広げて賑わってる本丸のはしっこでホゲーとしてると、おなかが…。時計を見れば11:50。俺もコンビニででもよかったから途中で昼メシ買ってくればよかった~。
空腹を抱えながら本丸でツーリングマップルを見ながらしょんぼりルート検索してみる。
久しぶりに走ってしんどかったらここで帰ってやろうと思ってたけど、時間はまだ早いし意外と元気なので、もうちょっと足をのばしてみようと思いつつもここらから行けるところ……と考えてもそんなに思いつかんので、めちゃくちゃ久しぶりに高見峠を越えて松阪方面に走って、途中の道の駅・飯高駅で昼メシでも食うか! グーグル先生によると県道119号線を途中から県道269号線でR169へ南下する方が早いそうなので御意のままに。
と思ったら、
県道119号線よりもひどい林道状態でした。
その後、県道222号線にスイッチする頃にはもちろんすっかり文明社会に戻り、
比曽口というところでR169に合流。
とりあえず、昼メシだな。
(つづく)