rider notes

BC-ZR750C乗りの残しておきたいログ

山陰|3.米子

 県道317号線で米子市内に入ると「米子城コチラ→」の案内板が出てくる。まだ日もあるし、寄ってみるか。

三の丸駐車場(無料)からすでにご立派な石垣が見える

 米子城応仁の乱の頃の築城と伝わり、その後は尼子氏、山名氏、毛利氏の争奪戦を経験。関ヶ原の戦いの論功で伯耆一国17万5000石に任じられた中村一氏によって完成され、今の商都・米子が形成されることに。中村氏が無嗣断絶となった後は紆余曲折あったが結局、鳥取池田氏の所領となり、家老の治める地として明治維新を迎えることになった。

 現在、発掘作業なのか工事なのかをやっているようだったが、駐車場のすぐ横にある二の丸枡形虎口から入れば本丸には辿り着ける。

 そこからは延々と続く石階段をひーひー言いながら上り、

 はーはー息を継ぎながら上り、

 ようやく本丸登頂。苦労した分、喜びは大きい。

米子の町を一望。その向こうに大山も

 ぼくと前後しながら若いカップルも上りきり、二人でかわりばんこに写真を撮っていたので、声をかけてツーショットを撮ってあげた。なぜこのように徳を積むのかといえば、来世でも人間に生まれ変わりたいからだ。そう。「ブラッシュアップライフ」*1の見すぎだ。

 若いカップルも立ち去り、強い風に吹かれながらベンチに座ってボーッとしていると、知らぬ間に小1時間ほど経っていた。そろそろホントに宿に向かうとするか。

夕暮れ近い中海を望む

 米子城址から本日のお宿であるルートイン米子は至近。

 すばやくチェックインを済ませたら、いまだやってくれている鳥取県の旅行支援クーポン2000円を使えるお店をスマホで物色しつつ小休止。

 だいたいの目星をつけていざ米子の町へ。

JR米子駅

 どうやら米子の夜の歓楽街はJR駅前というわけでもなさそうだったが飲食店で困ることはなさそう。第1候補だったお店が潰れていたのはご愛嬌だが、第2候補だったお店は無事に営業中だったので突撃。

 この地域でのチェーン店のようで、広い店内の少し奥にある二人席に通される。

五臓六腑に染みるビールと一番うまかったアジのフライ

 チェーン店だと注文しない限り基本的に放置プレイなのでめちゃくちゃ気楽。個人がやっている小さなお店のカウンターで楽しく過ごすのも捨てがたいが、こういうのもたまにはいい。近くの席の大きな声で話している仕事終わりのサラリーマンらしき二人の広島弁を懐かしく聞きながらちびちびとやり、気づけば1時間半が経っていた。

 旅行支援クーポン2000円分もしっかり使い、残った支払いは2000円弱。

 お会計では「マジで1円玉が危機的状況なんです」というお姉さんの要望にバッチリと応えて、ここでも徳を積んでおく。

ごちそうさまでした

r.gnavi.co.jp

 うっすら酔っ払った頭でのんびりホテルに戻ることとする。

 まだ薄暮の風に吹かれながらフラフラ~とのんびり歩くのは気持ちいい。いい季節になってきた。

 途中にあったローソンで水を買い、ホテルに戻ったら大浴場で茹だって酒を抜き、ツーリングマップルを見ながら翌日のルーティングをして、いつもと変わらない時刻にご就寝。翌朝6:00前までぐっすり眠れた。

おはよーございます

 恒例の朝ごはんバイキングが6時半からということだったので時刻どおりに1階まで下りてみると長蛇の列だった。

 今回は旅行支援で宿泊代も割引になり、昨晩の晩ごはんも約半額となったことを考えると、「鳥取……なかなかやるな……」と思わざるを得ない。

 朝の儀式にやや手間取ってしまい、予定より30分以上遅くなって2日めをスタートしたのである。

(つづく)

*1:2023年ドラマ。安藤サクラ主演