rider notes

BC-ZR750C乗りの残しておきたいログ

山陰|3.余部~香住海岸

 つかの間R178のバイパスを爆走したら、あっという間に余部。

道の駅なんかできちゃって

 灯台はすっぱり諦めるとして、余部に来て橋梁までスルーするのは礼儀に反する。そんな余部橋梁、大昔に一度だけ来たことがあるが、その頃は今のように観光地でもツーリングスポットでもなんでもなかった(と思う)。2010年に今のコンクリート橋梁に付け変わってからは初めてなので、計画段階から実はけっこう楽しみにしていた。

 旧橋梁の西側3本が遺構とされていて、そのすぐ横に建てられたタワーで駅まで一気に上がれるということなので早速Go! エレベーターで1分とかからず上がったところは地上40m。ここはここでなかなかの絶景。

 旧橋梁の線路も残されていて、自由に歩いてスタンド・バイ・ミーできる(もちろんしてみた)。

 駅のホームに立っていると、バズーカのようなカメラを首からぶら下げた方々がなにやらソワソワし始めた気配を察知する。もちろん、ここはJR西日本の現役の駅。ということはひょっとして……

 と思ってたら、アナウンスがあって、ホントに電車キター!

一斉に色めきだつ皆さん

 やがて新橋梁を渡って豊岡に向かう電車を見送った後、ちっさな駅舎にあった時刻表を見てみたら、さっき見送ったのはどうやら14:27。ということは、前後2時間ぶりという、まさに絶好のチャンスだったのだ。

そりゃヲタじゃなくても色めきだつよね

 橋梁からの眺めを満喫して道の駅で一休みしたら、ここから再び山陰海岸に向かうべく県道4号線で香住海岸へ進む。

 そんな中、「香美町ジオパークと海の文化館」なる案内看板を発見。さっきも似たような名前のところに寄ったけど、1か所寄ったら2か所寄ってもおんなじだとばかりに伺ってみることに。

 どうもひと気がないな…と思ったら、

 休館日なら仕方ない。諦めるか。

 そこから県道11号線(但馬漁火ライン)は香住に入っていく。

 交通量皆無の佐津の駅前をサササーッと走り抜けると、

 海から少し距離のある見通しのいい道だったり、

 新緑に囲まれた気持ちいいワインディングを走った先に、

 香住海岸を一望できる展望台がある。

 青空と、それよりも濃い青い海と、奇岩群が見渡せる絶好のポイント。思わず深呼吸したくなる風景。陰鬱な山陰海岸のイメージは、少なくともここにはない。

 そこから先にあった「はさかり岩」などはまさに山陰海岸ジオパークの象徴といってもいいのではないだろうか。よく見れば海から突き出た鋭い岩と岩の間に丸い岩が挟まっているのがわかる。

 そこからは竹野浜が現れたかと思えば、また奇岩群が見え隠れする海岸線をひた走る。

 そうこうしているうちに城崎の温泉街が近づいてきたようで、ちょっとした渋滞が発生していた。

 城崎の温泉街に寄ってみる手もあったのだが、ここまで砂の美術館だ余部橋梁だと寄り道もしてきたし、今回はパスする。

 城崎マリンワールドを通り過ぎ、走ってきた県道11号線から3号線にスイッチして、円山川沿いのリバーサイドラインと名付けられた快走路へ。

 信号も交通量もほとんどない快走路・円山川リバーサイドラインを20分ほど走ったら豊岡の街なかだ。

 エディオンとか見えたら文明社会を感じる。なんだか久しぶりの街なかに新鮮味を感じながら、本日のお宿である「Oホテル豊岡」さんに無事に到着できたのだった。

(つづく)