rider notes

BC-ZR750C乗りの残しておきたいログ

山陰|4.豊岡の夜と朝

  Oホテル豊岡さんは駅近ということもあって駐輪場は置き放題ではなく、駐車場・駐輪場も部屋と同時に予約をしなければならない。どんなふうに準備してくれているのかと思ったら、太い柱と柱の間のスペースに名前を書いた紙が貼られたパイロンが置かれてあった。

ちなみにバイクはぼくを含めて3台

 チャチャっとチェックインを済ませ、荷物を解いて部屋で一服したら、駅前に繰り出してみる。

今日はここをキャンプ地とする

 GWの真っ最中ということもあるし、平日のまだギリギリ終業時刻だったこともあって人はまばら。

 駅前からまっすぐ東に伸びる通りあたりが中心部? 旧市街地にあたるのだろうか。ショッピングモールにも商店街にもあまりひと気が感じられなかった。交通量はそれなりにあるのだが、やっぱり今の時代に「駅前」というだけでは商業的にはあまり流行らないのかもしれない。地方の中の地方都市だとなおさらそうなのかも。

新旧商業施設が至近にある

 通りに面した小さな公園でこの時間からごはんが食べられそうなところは…と検索して見つけた「串焼屋 三男坊」さんへ。大将が三男だったからそのままお店の名前にしたという。

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 先客は大将と仲よさげに話していた若者1名。

左:グラスで頼んだらこんなので出てきたスーパードライ
右:大根じゃこサラダがマシマシ状態

 常連かと思ったが、大将との話を聞くとはなしに聞いていると、佐賀から車で巡る旅の途中に立ち寄ったようだ。学校を出て勉強したこととはぜんぜん違う仕事をしているが、仕事自体はなかなかおもしろく感じているみたいだ。初めて入ったお店で常連みたいに楽しげに話せるんだから、きっと仕事も大丈夫なんだろうな、と思っていたらそのうちぼくも話に交ぜてもらい、大阪から来たというとなんだかえらく羨ましがられたのだが、実をいうとぼくの住まいは「住所だけはかろうじて大阪」というだけなので逆に恐縮してしまったのだった。

看板にもある串焼きと和風餃子

 そうこうしているうちに二人連れの御婦人と、おじいちゃんが一人やってきて注文が重なり、大将は一気に仕事モードに確変。それを潮にそろそろおしまいにしようと思ったのだが、店先にあった「〆のラーメン」推しの貼り紙を思い出したので、大将が一段落ついたところで注文し、濃厚ゴマ味噌ラーメンで〆。

麺とスープもさることながらチャーシューがうまうま

 お会計も思ったより安く、お昼を食べそこねた腹もすっかりできあがったぼくは夕暮れのなか、三男坊さんを後にした。

 ホテルとは目と鼻の先。

 まだ辺りも明るいしまっすぐ帰るのももったいなかったので、近くにあったTSUTAYAで雑誌を立ち読みしたりコンビニで水を買ったり街ゆく人々をぼんやり見ながら一服したり。こういう時間って悪くないな、なんて思いながらホテルへ帰還。

部屋からの夕景

 テレビをつけてみたら家とまったく同じチャンネルで同じ番組をやっている。当たり前だ。ここは兵庫県、同じ関西なのだ。わかってはいたが苦笑いするしかない。

 ゆっくり風呂を済ませ、ベッドに寝転びツーリングマップルで明日のコースを指先で辿ったりしているうちに眠くなったのでそのままご就寝。

 翌朝は何に興奮していたのかよくわからないが5時に自然と目が覚めてしまった。

 朝食バイキングは6時からということだったので部屋でぼんやり時間をやり過ごし、時間きっかりにフロント前の朝食会場へ。

 もともとそんなに大きくはないホテルだけに朝食会場もこぢんまり。凝った料理はないが、必要な分は揃っているバイキングだった。

 約1時間かけてゆっくりと朝食を済ませ、部屋に戻って一服したら荷物をまとめていざ出発の儀。

お待ちかねの四郎号

(つづく)