キャンプ場の朝
めちゃくちゃかさばるのが致命傷ながら、氷点下でもパンツ一丁でぬくぬく寝られるタスマン(コールマン製)で夜もぐっすり。というか昨晩はそんなに寒くなかった(過去3年で一番寒くなかった)。なもんで、朝は目覚ましが鳴る前の6時前にナチュラルに起床。
晴れていれば起きてすぐにせねばならないお仕事。それはシュラフを干すこと。もちろんコレは毎度ながら四郎号のお仕事である。
シュラフを四郎号に任せたところで一服しながらサイトの真横にある朝の与田切川を満喫。今年の雪解けのスピードがどうなのかはわからないけど、去年や一昨年よりも水の勢いがちょっといいような気もするなー。
洗面を済ませるために水場へ。
朝めしは用意してないんでコーヒーだけでとりあえず済ませます。
あ、そうそう。昨日買った水は、やっぱりこれでしょう。
と調子に乗って写真を撮った後は、そそくさとお片付け。毎度ながらじゃまくさいのですが、気持ちいい夜と朝を過ごさせてもらったんだからね。
6時前に起きても出発は8時。ま、のんびりしてたんだから仕方がない。それに今日行こうと唯一思いついたしらびそ峠にも行けないことがわかってるしね。
キャンプ場から脱出する上り道をひーこら言いながらなんとかクリアし、R153につながる道へ出てきたら逆光ながら南アルプスが望めます。
やがて神サークルKが見えてきたらいつものように儀式を厳粛に執り行い、その御礼としてパンと牛乳を購入。そして、毎度ながらこの景色を見ながらのんびりと朝めしを満喫です。
ただし、今日中には帰らねばなりません。とりあえずR153に出たら南下し、どっかおもろいところがあったら寄っていこうというアドリブ作戦。
飯島町ってR153からアルプスがフツーに見えるから好きだ。
陣馬形山
やがて中川村に入り、見えてきましたエネオスGS。ここ「坂戸峡」交差点を曲がれば陣馬形山。昨夜も行きたいなーと思ったし、そりゃ行きたいけど、この大荷物を載っけて、あのセメントガタガタの悪路を上っていくのはどうも……。行くか!(行くのか)
まず最初は広いアスファルト。コーナーごとに見え隠れするアルプスにはなるべく見ないようにしつつ上っていく。
まもなく中央線はなくなり、やがてしばらくこの道が続いたら、いよいよガタガタ満載のコンクリート道。
と思ったら、途中3か所ほどが新しいアスファルトに舗装されてました。中川村さんの努力の跡が見えます。来年あたりはひょっとしたらコンクリートが全部アスファルトになってたりして。いや、いっそのことバイクごと積めるエスカレーターになってるかも。
とはいえコンクリのガタガタがなくなったわけでもなく、ずーっと上りだし、後ろに振り返って荷物を確認するヒマすらないんです。どうか荷物が跡形もなくなって、なんてことがありませんように……。って今年もやっぱりおんなじことお祈りしてるやん。
そしてなんとか到着してすぐさま振り返って荷物をチェック!
サイトの様子をチェックしてましたがそれは後に回すとして、とりあえず展望台に急ぎます。
そして展望台に上がった途端、知ってはいても、見るたびに息をのむとしか言いようのない景色が眼前に。
この風景も3度目にもかかわらず、見えた途端に「マジか…」と呟き、心の底から来てよかった…と思い、涙が出そうになり、そして他に誰もいないのを確認したら、
三脚で記念撮影。たまの自撮りはお許しを。
反対側にはもちろん南アルプスがあるのだが、朝のうちは逆光になってるし、この時期は霞んでるし、たいていはぼやーっとしかみえないんですが、
けっこう見える。
なぜかハエがぶんぶん飛び交ってるのが誠に残念ながらなおもベンチに座ってぼーっとしてるうちにわらわらと他の方々が。その中でマウンテンバイクを運びながら階段を上ってきた若者3名。「おー!!」「すげー!!」「なんじゃこりゃ!!」と口々にほどよく叫び(ほどよく、というのがよかった)、「写真撮ろうぜ」と言い始めたのでベンチからどいてあげたら、
青年A「あのぅ……写真撮ってもらっていいですか?」
いいでしょういいでしょう。3人そろったのを何枚か違うアングルでぱしゃばしゃ撮ってあげ、あとは一人ずつ撮ってはりました。なかなか爽やかないい青年たちでした。
飽きもせずボーっとしばらく景色を堪能したらぼちぼち四郎号に戻ります。
ちなみに本日ここに到着したのがほぼ9時。この時点で2段目までは前泊してる方々で埋まっており、この日来た方々は3段目に張ってましたが、9時の時点で中央アルプス側はほぼ埋まってました。昨日御座松キャンプ場に泊まりましたが、実は陣馬形山と迷ったんですよね。御座松に着いた時間が11時だったから、あのままココに来てたらテントを張る隙間もなかったかもしれん。いつかはココに泊まるためだけにツーリングに来るのもいいかもしれませんなぁ。ココは泊まることだけで価値のある、数少ないキャンプ場だと思います。
帰りの道でも当たり前だがコンクリート部分でビビりまくり、まぁ下りだったら落ちた荷物は前方に転がるから気付くだろうと思ったら多少は気が楽になり、途中にあった花桃のきれいな木の下で写真を撮るくらいの余裕は出てました。
こともあろうか下りで道に迷ってしまい、集落の奥の方に続く思わぬ方向に入ってしまったところでこれまた中央アルプスの見事な風景とも出会え、また癒されたりしつつR153まで下りていきました。
(つづく)