rider notes

BC-ZR750C乗りの残しておきたいログ

信州|3.御座松キャンプ場顛末記

 R152(杖突街道)→R361(伊那街道)→R153(三州街道)とさんざんアルプスを満喫しながら、そして、駒ヶ根での木曽駒ロープウェイに心惹かれながらも、それらの誘惑に打ち克って、ボクは途中のホームセンターで薪をゲット→セブンイレブンで食材をゲット。

 あらかじめスマホのマップで検索したとおり、綱島小中学校入口から山側に向かって折れて細~い道を進む。

 「この道で合うてんかいな…」と思う頃に、「←御座松キャンプ場」の看板でホッとする。

 案内板がありゃこっちのもんさ。こ~んな道や、

 こ~んな道だって、ぐいぐい行っちゃいます。

 やがて見えてくる看板には「千人塚公園案内図」。

 杖突峠でお兄ちゃんが「近くに千人塚っていうキャンプ場もあったんですけど、そっちは1000円取られます」と教えてくれてなかったら完璧に迷っていたところだった。御座松キャンプ場も千人塚公園の一部なの? でもとりあえず地図通り左の下り坂をすんげーヘアピンの連続。おまけにこ~んな枯れ草まみれの中を下っていかねばなりませぬ。

 ひょえ~。止まって写真撮るのもひと苦労……。雨上がりとか落ち葉の増える秋に行かれる場合、二輪は気を付けてくださいね。

 何度かヘアピンをクリアすると、キャンプ場が見えてきます。すでにお客さんも7~8組くらいいますが、ホントにGWなの? と思うくらい静かなキャンプ場です。みんな、どこに遊びに行ってるのだろうか……と疑問に思いながら、奥まったところに場所を見つけてまずは天幕設営。

 買ってきた食材をごそごそしてたら……水買うの忘れたー。またあの落ち葉まみれの坂を上って下らなきゃならんのかよ……とほほ。

 ひーひー言いながら元来た坂道を上って再びR153に戻る途中でサークルK発見。

 おー神よ! これからは「神サークルK」と呼ばせてもらおう。

 2リットル105円の水をゲットしてまたキャンプ場に戻る途中、ふと振り返ると南アルプス

 もうここらはどこにいてもアルプスが見えるんですな。まさにアルプスに抱かれた町です。うらやましいぞ。

(なんとかキャンプ場に無事帰還)

 愛する奥様に生存メールしとかな! でもこの山の中じゃ電波来てないだろな……と思ってスマホ見たら、

 auおそるべし。

 愛する奥様とちょっとやりとりし終わったら、のんきに火を熾して焚き火をセッティング。おもむろに晩ごはんの支度をば。まずはお湯を沸かします。

 コールマンスポーツスター2は火力十分。わずかな水ならあっというまに沸きます。そのお湯を入れてちょっとかき混ぜて15分待てばほくほくのご飯が食えます。いい時代です。

 その15分の間に、水を足してまた沸かしたら、チーズ入りハンバーグを投入。

 ここらで一度ふと空を見上げて呼吸を整えます。

 ハンバーグを5分煮沸してから取り出し、そのお湯をフリーズドライ豚汁を放り込んだカップに注ぎます。

 んでまた水を足してお湯を沸かしたら、ホテイの缶詰を湯せんして完了。

 最後はセブンイレブンで買ったフレッシュ野菜サラダをビニール袋から取り出したら、

 あら不思議。今宵の晩餐ができあがり。

 手抜き晩餐でもいいのだ。こんだけのメニューをこんなに早く! 安く! お手軽に! 揃えられるんだもん。若い頃はこんなものなんて一切なくて、食いたければ自分でどうにかせねばならなかったのが当たり前だったんだから、楽できるなら使わないとソンだ。

 あっというまにご飯を平らげたら、あとは焚き火タイム。焚き火タイムにはコーヒーは欠かせません。今回用意したコーヒーは、

 お家から拝借してきたドリップコーヒー♪

 そうこうしてるうちに少しずつ日も暮れてくる。すぐ背後が山になってるから、空はまだまだ明るいのに辺りだけは暗くなってくる。

 そーいや、喜び勇んで焚き火してるけど、全然寒くないんだよね。

 ぐーぐる先生に聞いてみると、今日の伊那界隈の予想採点気温は-1℃。ところが、G'z Gearで気温を計ってみると、10℃。この落差が今晩の悲劇を生むのであるが、この時はそんなこととはつゆ知らず、生存バイアスが発動しているボクはのん気に薪をいじって焚き火を楽しんでました。

 久しぶりに焚き火をしてると、いろいろと考えちゃいますね。自分の人生? いえ、違います。「靴下、蒸れてんなー」とか。

 あちらこちらのサイトで焚き火の炎や煙が見える。気づいたらぼちぼち寒くなってきたぞ! やっぱ焚き火してないと寒いな。こりゃ明らかに10℃じゃなくて-1℃だぞ。

 なんてボーっとしながら焚き火を見てたら3時間経ってた。テントの中のシュラフにもぐって、ツーリングマップルを見ながら明日の計画を立てながら寝ることにしたのである。

(つづく)