rider notes

BC-ZR750C乗りの残しておきたいログ

但馬丹波|3.丹波篠山

 あまりに腹が減ったので西脇市街地の手前にあったコンビニでてりやきキチン串を食いながら地図を見てルーティング。

 ってゆーか、デカンショ街道ってボクの遠~~~い記憶では、「ただまっすぐでたいしておもしろくない道」。若い頃とは感覚は違うとはいえ、おもしろくないと思って走る道を選ぶのもどうかと思うわけですよね。

 ってことで、西脇市街地でずいぶんグネグネと右に左にと振り回してきたR427からR175に入り再びチラッと北上し、デカンショ街道と並行してる白い道(県道36号線)へ。

 あら? 意外といい道じゃないの。するとすぐに見えてきたのが日本へそ公園。「へその公園」?

 解説の看板を読んでみると、東経135度と北緯35度が交差(経緯度で日本列島の中心となる)する西脇市が、もとあった公園を拡張してつくった公園、ということらしいです。ボクのでべそのことではなかったようで一安心しました。

 この天気だし平日だしこの時間帯だし、人っ子一人いない中、公園をうろちょろしてみました。

(銀河の広場と呼ばれるところに世界地図)

(しっかり西脇市の表示も)

 ま、ここはこのくらいにしておきますか。

 夏の間は仕事だらけで、毎年夏を損しちゃってる気分を味わってます(今年はお盆に休めたのでまだマシでした)が、この「へそ公園」では吐きそうになるくらいの湿気と鼓膜を叩くくらいの蝉の鳴き声で、けっこう「夏」を満喫できました。

 さ、ここからは県道36号線を篠山までGo!! 少しは集落をつなぎますが、

 少しずつ山に入っていく気配が漂い、

 ところどころで二車線が一車線になり、やがてダムから大峠あたりでは、

 まさに森林浴しながら走ります。そんな県道36号線、家に帰ってツーリングマップルを見たら、「交通量少なく、気持ちよく走れる」とのコメントが。ボクの場合、実は一台の車も見ませんでした。とにかく気持ちよかった。

 篠山が近づいてくると、すっかり市街地。町の様子がさっぱりわからないので、まずは見えてきた「篠山城跡」の看板にしたがって進むと、ほどなくして見えてくるのがお堀と石垣。

 こんなに立派だったっけな~。ちなみに篠山城じたいにはなんの興味もないので写真を撮っただけでスルーです。目指すは観光案内所。よくわからない観光地では、まず観光案内所に行けばなんとかなります。今回はテキトーにそれらしい町中をくるくる回ってみると見つけた案内所。目の前の「大正ロマン館」という建物の目の前に四郎号をテキトーに止めて中へ。

bar「あのぅ…」
おばちゃん「はい。ようこそ」
bar「バイクの駐車場ってあるんですか?」
おばちゃん「専用の駐車場はないんですよ。車の駐車場に入れていただくか…」

 この後に衝撃的な答えが続きます。

おばちゃん「お店の前の路上に寄せてなるべく通行人に邪魔にならないように止めていただくか…」

 いいんですか?

 案内所のおばちゃんからのお墨付きをいただいたボクは、威風堂々と最大の目的の「河原町妻入商家群」地区へ。

(入り口あたりにある碑)

 一人の観光客もいません。しかも、この本屋さんとか、

 この丹波焼のお店とか、

 フツーに今も人が生活してます。こういう観光地って好きなんですよね。こないだの出石もそうでしたが、生活じたいがしっかりと保存されてるって、地元の人たちの心意気を感じます。

 なるだけ四郎号のエンジンを回さないように気を付けてゆっくり見て回ったら、次は再びお堀を横目にお城の向こう側にある御徒士町通りへ。ここらは一転、御徒士、つまり中級~下級武士たちの町ですな。

 まずは代表的遺構として扱われてるっぽい(by観光案内所でもらったマップ)、小林家長屋門。近くの説明板によれば、「篠山藩12代(青山氏4代)藩主の青山忠裕が、老女小林千衛のために建てた」とのこと。

 っつか、「老女」とはどういう立場なのか? 藩主に家を建てさせた小林千衛ってどういうおばあちゃんなのか? barちゃんの素朴な疑問はどこまでも尽きないが、そこは野暮というもの。オトナであるボクは深くはツッコみません。(藩主の乳母とかかなぁ)

 残念ながらさほど残っているわけではなさそうですが、それでもところどころで武家の屋敷…というほど立派な風情ではありませんが、家々があって、よく見ると背後には竹林が茂っていて落ち着いた風情ではあります。

 時計を見ると、夕方5時。ぼちぼち帰らないと晩ごはんに間に合いません。

 名残惜しい気持ちで町中をするするっと走りながら国道に出て、丹南篠山口ICから舞鶴道に乗ってバビューンと走ると、6時過ぎには帰ることができました。

(家から一番近いSAにて。今日一番の青空ってどゆこと)

 ちょっと雨には降られたし、汗だくの中、ずーっと降りそうな雲にビビりながらのツーリングでしたが、やっぱし「少々の雨予報なら行くべし!」でしたな。愛する奥様、ありがとう!

(おしまい)