rider notes

BC-ZR750C乗りの残しておきたいログ

阿蘇|3.九州上陸

 6時にセットしたケータイのアラームで起きると、つじこもむっくりとご起床。いつも寝坊大好きな二人がなぜこのような早い時間に起きるか? そう。そこが重要だ。というのも、

 九州には10時までに上陸したい → 三崎港から大分佐賀関港までのフェリー所要時間が約1時間 → 9時までに三崎港を出航する便に乗りたい → ここ(八幡浜)から三崎港まで所要時間が約1時間 → 最悪8時出発

 という算段である。

 9時までに三崎港を出航する便を調べてみると、該当するのは8時半出航。ということは、

 遅くとも8時過ぎには港に着いておきたい → ホテルを7時には出ねばならん → 6時半から始まる無料朝食をソッコーで食う必要がある

 というわけだ。

「無料」なんて言うわりにはけっこうちゃんとしたバイキングの朝食を手早く済ませ、支度をして外へ出ると、雲間から青空が見え隠れ。すげー久しぶりに見るような気がする。昨日までの大雨を考えれば、もっと言えば3日間とも雨を覚悟していたことを考えれば、夢のような天気だ。

  八幡浜市内を軽くパスし、ここから佐田岬に伸びるR197は、通称「佐田岬メロディーライン」と名付けられた快走路。

 ボクが大好きな写真家・須藤英一氏の「日本百名道」にも登録されている道で、ボクもかれこれ20年以上前に通ったきり。久しぶりでわくわくだ。

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 朝が早いだけに車の量もさほどおらず。空には遠い記憶にしかない青空が雲間から見え、旅の始まりって感じでテンションも↑↑

 ぐんぐん標高を上げ、朝日に輝く宇和海を望む頃になると、つじこも朝からテンションが上がってきたらしく、

(めっちゃ気持ちいー! byインカムからのつじこの声)

 三崎港に到着したのは8時15分。多少ギリギリにはなってしまったが十分許容範囲。

 今回のツーリング2回目のフェリーにバイクとともに乗船し、客室に落ち着くと、慣れたもんで、つじこなんてウォークマンを取り出してふんふんやってる。

bar「そーいや、前の信州じゃケツメイシ聞いてたよな」

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つじこ「よー覚えてるな」
bar「んで、今回は何よ?」
つじこ「いきものがかり

 相変わらず若いつじこであった。

 ちなみにボクは何をしていたかというと、朝の眠気に耐え切れず、ぐーすかぴーと寝てました。

(下船の準備をするつじこ)

 いよいよ、四郎号初の九州上陸。というボクも20数年ぶりだ。

(いえーい)

 まずは佐賀関からR197で20分ほど走り、東九州道に乗って、一気に湯布院を目指す。

(青空だー!!!!)

 なんて喜んでたのもつかの間、高速がやたら高いところに作ってあるからか、風がめーっさ強い! カウル付きのつじこなんて、

つじこ「ひー!!!!

 という声がインカムから聞こえたかと思うと、あっというまにスピードダウン。ボクにしたって風の煽りを受けるのに変わりはない。すぐに出てきた大分松岡PAに避難。

つじこ「こりゃかなわん。なんやこの強い風は」

 とのたまっておりました。

 気を取り直して再び出発。

 またまた懲りずにインカムでしりとりをしながら進むと、その後現れてくる鶴見岳由布岳。実はひそかな楽しみだったのだが、そこらあたりに来るとさっきまでの晴れ間はどこへやら。もうすっかり雨雲満載の空模様で、山なんて見えたもんじゃない。

 対向車線を走ってくるライダーを目で追い、「カッパを着てたらアウト」「着てなければ望みアリ」。今のところカッパを着てるライダーは皆無だ。とりあえずギリギリセーフなのか?

 湯布院ICからはR210にスイッチし、いよいよこのツーリングのメイン・やまなみハイウェイを目指すぞ! って頃には路面も少しずつ濡れた跡が見え、

 飯田高原のすぐ北あたりではもうすっかり全面「雨の後」的に。

 ここまできて雨とは……日ごろの行いかー。

(つづく)